デジタル・ビデオ・レコーディング(DVR)サービスのTiVoは,このほど同社のサービスを拡張し,録画番組をノートPCにコピーして視聴可能にしたと発表した。ユーザーは,自宅から離れた場所でTV番組を視聴可能になる。新サービスの名称は「TiVoToGo」で基本機能は昨年のCES(Consumer Electronics Show) 2004で発表している。

 TiVoのチーフ・マーケティング・オフィサーであるMatt Wisk氏は「ユーザーは番組をリビングに縛られて見る必要はない。TiVoToGoを使えば,出張中でも休暇中でも視聴できる」という。Microsoftは,2002年10月にWindows XP Media Center Editionで似た技術を提供している。しかし,それとは異なり,TiVoの技術ではセキュリティが厳重に保護されており,ノートPC上の番組にアクセスするときに特別なソフトウエアが必要になる。さらに番組を見るときは,ユーザー名とパスワードが必要だ。

 ハリウッドの映画会社などが海賊版に敏感になっていることに配慮した。ただし,同サービスは別の面で制限がある。視聴時に課金されるペイ・パー・ビューのテレビ番組,リクエストによって視聴するオンデマンド・コンテンツやすべてのHBOおよびCinemaxサービスは,ノートPCにコピーできない。さらに衛星放送のDirecTV向けのサービスであるDirecTiVoユーザーもこのTiVoToGoサービスを利用できない。

 TiVoは,セットトップ・ボックスを設置してキーワードで選んだ番組を自動的に録画するサービスを会社名と同じ「TiVo」という名称で実施している。TiVoサービスとTiVoToGoサービスの利点の1つは,コストである。典型的なTiVoサービスは月12.95ドル。またTiVo用セットトップ・ボックスの費用は99ドルである。MicrosoftのWindows Media Center PCの価格が1000ドルを超えることを考えるとこれは破格だ。

(Paul Thurrott)

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