米Microsoftは12月16日(米国時間),スパイウエア対策ソフト・ベンダーのGIANT Company Softwareを買収したと発表した。まもなく出荷されるGIANT AntiSpywareという製品の新バージョンのベータ版は,Microsoftブランドで提供される見込みだ。Windows XP Service Pack 2と組み合わせることで非常に強力なセキュリティ対策が可能になる。

 発表資料で米Microsoftセキュリティ・ビジネス&技術部門担当のコーポレート・バイス・プレジデントであるMike Nash氏は,「スパイウエアはPCユーザーにとって急速に深刻な問題になっている。弊社はその脅威に対する効果的なソリューションを提供することが求められている。今回の買収によってユーザーに,スパイウエアなどの迷惑ソフトを除去する技術を素早く提供できる」と述べている。

 私は,GIANTの共同創業者であるAndrew Newman氏と買収が完了する少し前に取材した。同社の対策製品にはいくつか特徴があるが,プログラムが悪質かどうかをユーザー・コミュニティの意見を参考に決めている点は他に例がないという。同社は,Spynetと呼ぶオンライン・システムを作っており,ユーザーがPCにインストールした実行プログラムの内容をデータベース化している。

 「Spynetは,PCにあるプログラムがスパイウエアなのかそうでないのかを判定するシステムだ。アプリケーションがスパイウエアかどうかを幅広く自動的に判断可能にするのが最終目標である。そのときにユーザーの意見も参考にされる。われわれがそのシステムに組み込むロジックを開発するときにSpynetのユーザーの支援を受ける点が優れているところだ」(Newman氏)。

 GIANT AntiSpyware次期版のベータは30日以内に出荷されるが,最終的な製品構成や価格,出荷時期はまだ決まっていない。Newman氏によると,GIANTは企業向け製品の開発を進めており,2004年末までにベータ版にする予定だ。

 私は,自分のノートPCにトロイの木馬が仕込まれたため,様々なスパイウエア対策製品を調べてきた。Ad-AwareやSpybot SearchやDestroyというもっとよく知られたスパイウエア対策製品もあるが,GIANT AntiSpywareが最も優秀だという結論になった。Windows XP/2000ユーザーは,Microsoftが公開する予定のベータ版にぜひ注目してほしい。Microsoftが将来のWindowsに同製品を組み込む可能性にも期待したい。

(Paul Thurrott)

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