米Microsoftは12月15日,組織変更を行ってWindowsのコア技術を開発する新しい部門「WindowsコアOS部(Windows Core Operating System Division)」を,Windowsプラットフォーム・グループに追加した。同社幹部は社員に対して,新部門の設立と,Windowsプラットフォーム・グループの1万4000人の従業員から3000人をここへ異動すると発表した。

 同社のBrian Valentine上級副社長が新部門を動かすことになる。彼は1998年にまだWindows NT 5.0と呼んでいたころからWindows 2000の開発を監督していた人物である。業務内容は,カーネルやネットワーク・スタック,各国語化など,Windowsのコア・コードに絞った開発である。同社のChris Jonesコーポレート副社長は,Longhornのコア技術を担当していた前任者であるが,新部門には入らなかった。

 今回の再編は,同社のJim Allchinグループ副社長の要望である「エンジニアリング・エクセレンス」が反映されたものである。同氏がいうには,彼は高品質のLonghornを出すために,どのような組織がベストかを構想するために,この数カ月間考えてきたとのこと。「新部門の創設は,Windowsのエンジニアリング・エクセレンスを推進する中心となることで,基本的にはコア部分の開発プロセスの改良である」と語った。

 Longhornは,Microsoftの最も有望なソフトウエア製品として,2005年末から2006年初頭にかけて出荷される予定だ。Valentine氏によると,「この組織変更は,Longhornのスケジュールとは関係ない。製品開発の方法に関することである」と,組織変更がLonghornの出荷開始日に影響しないことを明言しており,他の幹部の発言も同じである。単純にLonghornの品質とセキュリティを向上させるためだけのものだ。

 Windowsプラットフォーム・グループの他の部門は,コンシューマやビジネス,ストレージ管理のようなWindows市場に特化したものだ。一方,Valentine氏の下で「Windowsエンジニアリング・リーダーシップ・チーム」と呼ばれる独立したグループが,Windowsのすべてのバージョンを横断するような,堅牢性や互換性を確実にするために従事する。

 他にも同社役員で構成される「Windowsリーダーシップ・チーム」というものもあり,常に変わる顧客のニーズにWindowsを合わせるために働く。「もし,あなたが仕事の中身を見たら,あるときはクライアント製品であるTablet PCやXP Media Centerの仕事をしていたかと思うと,あるときはサーバー製品であるSmall Business Serverだったりと,俊敏に切り替わるだろう。われわれは,システムの品質とアーキテクチャを向上させると同時に,開発プロセスの効率化と成果の向上を目指している」とChris Jones氏は語った。

(Paul Thurrott)

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