マイクロソフトは12月3日,クライアント向けの仮想マシン・ソフト「Virtual PC 2004 日本語版」を2004年初春に出荷すると発表した。同社は,Windows XPへの移行を促すソリューションとして位置付けている。この製品は,米Microsoftが今年買収した米Connectixの技術をベースとしている。

 仮想マシン・ソフトはパソコンのホストOS(例えばWindows XP)上で稼働し,その上で複数のゲストOS(例えばWindows NTやLinux)を起動させるミドルウエア。これにより1台のコンピュータに複数種類のOSの機能を持たせられる。ゲストOSがハングしてもシステム全体には影響を及ばさないという特徴もある。

 レガシー・アプリケーションのためにサポート切れになるOSを使い続けざる得ないユーザーにとっては,有用なソリューションとなる。例えば,Windows XPをホストOSにして,ゲストOSとしてWindows NT 4.0を導入すれば,仮想マシンの中でWindows NT用のアプリケーションを利用できる。

 価格は明らかにされていない。米国では12月2日に出荷が開始され,市場推定価格は129ドル。Connectixが販売していたときの229ドルから,大幅に価格を下げている。ちなみにConnectix製品の日本での希望小売価格は4万2800円だった。

 なお,系列製品としてサーバー向けの「Virtual Server」や,Mac OSをホストOSとするデスクトップ版もある。Virtual Serverは1台のサーバー・システム上で,複数のレガシー・システムを走らせることができる製品。米国では2003年12月からベータ版が提供され,2004年前半に出荷を開始する予定である。Mac OS版は2003年8月から出荷を開始している。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ)