KDDIと沖縄セルラー電話は3月23日,パソコン向けWebサイト閲覧サービス「PCサイトビューアー」において5月1日から定額制を導入すると発表した。ダブル定額などパケット割引サービスの加入者が対象。PCサイトビューアーをいくら使っても,EZwebやEメールの通信費との合計で5985円以上は請求されない料金体系になる(図)。

 パソコン向けWebサイトを閲覧できるブラウザは一般に「フルブラウザ」とも呼ばれ,auの携帯電話ではカシオ計算機製の「W21CA」に搭載されている。KDDIはフルブラウザ・サービスを「PCサイトビューアー」という名称で展開しているが,従来は定額料金制の対象外だった。「従量課金制がネックになって利用が抑制されていた。実際にトラフィックを見ても,月の後半に利用が減るなどの傾向があった」(KDDIの多田一国au事業企画本部au事業企画部課長補佐)。

 PCサイトビューアーを定額化する構想は,W21CA発売当初からあったという。「当初はユーザーの1日当たりのビューや,Webページ当たりのデータ量など料金算出に必要な基礎データが分からない状態だった」(多田課長補佐)。だが従量課金では利用が伸びないため,「できるだけ早く投入すべきと判断した」(同)。

 狙いは通信料収入の増加と新規事業の立ち上げ。KDDIは2004年12月,エキサイトと共同でポータルサイト運営会社「Duogate」を立ち上げている。「Duogateのポータルサイト上で,広告ビジネスの立ち上げを狙っている」(同)。Duogateは立ち上げ時からパソコンと携帯電話の連動を掲げており,オークションや通信販売,blogなどのサービスを携帯電話とパソコンの両方から利用できる形にすると予想される。

(白井 良=日経コミュニケーション