ウィルコム(旧DDIポケット)は3月15日,月2900円で同社PHS間の電話がかけ放題になる「ウィルコム定額プラン」を5月1日から開始すると発表した。携帯電話ではKDDIとボーダフォンが音声の定額サービスを提供中だが,いずれも法人を対象にしており,初期工事費用や月額利用料が高くつく。ウィルコムは個人・法人に関わらず格安の音声定額サービスを提供して「約300万のユーザー数に100万上乗せし,400万加入を目指す」(八剱洋一郎社長,写真)考えだ。

 ウィルコム定額プランは,同社のPHS間通話と電子メールの送受信を月額2900円の完全定額にする料金プラン。全国エリアで利用できる。電話かけ放題のユーザーが増えても回線容量を圧迫しないよう,連続通話時間には制限を設けた。具体的には,2時間45分以上連続で通話した分については30秒10.5円の超過料金を加算する。さらに連続通話時間が16時間を越えると回線をネットワーク側で切断する。

 また,通話先がウィルコムのPHS以外の場合は定額制は適用せず,通話時間に応じて課金する。固定電話やIP電話への通話は30秒10.5円,携帯電話へは30秒13.125円。従来の料金プランと異なり,全国一律で課金する。現行の標準コース(月額2835円)では,固定電話への通話料が60秒につき10.5円(平日昼間,同一区域内の場合)で,別途1通話ごとに10.5円がかかる。携帯電話へは平日昼間で16.5秒10.5円である。

 同時に,ウィルコム定額プランの個人契約者に向けた新割引「ファミリーパック」を用意する。同一名義・同一請求先を条件に,2台目以降は月額2200円に引き下げる。契約可能な回線数は最大6回線まで。法人契約の場合は契約回線数の上限はなく,法人割引を別途適用する。

 さらに7月1日からはウィルコム定額プラン専用の付加メニューとして,定額パケット通信サービス「リアルインターネットプラス[1x]」を提供する予定。最大32kビット/秒のパケット通信を,月額2100円の追加料金で利用できるようになる。

 

(高槻 芳=日経コミュニケーション