NTT西日本や伊藤忠商事などが設立したオン・デマンド・ティービーは3月7日,東西NTTのIPv6対応FTTH(fiber to the home)サービス向けの映像配信サービス「オンデマンドTV」を3月9日から始めると発表した。オンデマンドTVはテレビにつないだ専用のSTB(set top box)を利用し,VOD(video on demand)と多チャンネル放送を提供する。まず1000タイトルのVODのサービスを始め,4月に多チャンネル放送をスタートさせる。

 オンデマンドTVを利用するには,NTT西日本エリアの場合「フレッツ・光プレミアム」,もしくはFTTHサービスの「Bフレッツ」とIPv6を利用した付加サービス「フレッツ・v6アプリ」の契約が必要。NTT東日本エリアの場合,BフレッツとIPv6を利用した付加サービス「フレッツ・ドットネット」を契約する。ただし,ほかのVODサービスとは異なり,インターネット接続事業者(プロバイダ)は問わない。

 オン・デマンド・ティービーは伊藤忠商事などが中心となって,2000年ころから実証実験などを実施してきた。同社の梶原浩社長は会見の冒頭で,「ずいぶん前から取り組んでいたという印象を持たれるかもしれないが,ブロードバンドがないのに提供しても意味のないサービス。今が絶好のタイミングだ」と説明(写真)。「2500億円のレンタルビデオ市場と共存共栄する形で,早ければ3年後,遅くとも5年後にはVOD市場を1000億にしたい」と抱負を語った。加入者は初年度7万7000,3年後には40万の獲得を目指す。

 初期費用が5250円。月額料金はVODが見放題の「みほうだいプラン」が2100円で,月2本見られる「おてがるプラン」が577円。4月以降に提供を予定しているVODと多チャンネル放送が見放題の「よくばりプラン」は3150円,多チャンネル放送が見放題の「多ちゃんねるプラン」が2100円である。別途,STBのレンタル料金が月額315円で,STBを購入する場合は1万5750円かかる。

 なお,オン・デマンド・ティービーの出資比率は,伊藤忠商事が66.26%,NTT西日本が32.97%,スパイパーフェクト・コミュニケーションズが0.40%,NTT東日本が0.36%である。

(山根 小雪=日経コミュニケーション