ソニーは2月22日,PDA(携帯情報端末)「CLIE」(クリエ)の新機種投入を中止し,7月に生産を停止するとの一部報道を認めた。日本を除く海外では,すでに2004年秋に生産を中止している。

 CLIE生産中止の理由としてソニーは,「エンターテイメント分野の市場が立ち上がらなかった」(広報)ことを挙げた。現在,PDAはスケジューラや住所録など“手帳代わり”の用途での利用がほとんど。ソニーが得意とする動画のビューアーなどとしての用途は普及まで至らなかった。

 ただしソニーは「CLIEブランドは終了するが,PDA市場から撤退するわけではない」(ソニー広報)とした。今後は,ワイヤレス通信機能を内蔵した新しいPDAをリリースする予定だ。携帯ゲーム機「PSP」にPDA機能を追加したり,携帯電話機にPDA機能を内蔵するなどの展開が考えられるが,具体的な製品化については「現時点では商品イメージはコメントできない」(ソニー広報)とするにとどまった。

(白井 良=日経コミュニケーション