DDIポケット(2月にウィルコムに社名変更予定)は2月から,最大256kビット/秒での通信が可能な新サービス「エアエッジ プロ」を開始する。新サービスの試験端末をDDIポケットから借り受け,実測試験を行った。ただし実験で使用した端末や接続サービスはあくまでも試作版。実際のサービスはこれとは若干異なるものになる。

 エアエッジ プロは,32kビット/秒の通信チャネルを八つ束ねることで最大256kビット/秒の通信速度を実現する。現行サービスは4チャネルを束ねて最大128kビット/秒で通信する。それぞれ束ねるチャネル数にちなんで8x方式,4x方式と呼ぶ。

 今回の実験は以下の条件で実施した。使用端末は,エアエッジ プロの試験端末と現行の4x方式端末「AH-N401C」。場所は東京都千代田区平河町にある日経コミュニケーション編集部内。鉄筋コンクリート造9階建てビルの6階にある。通信速度の計測には「Radish Network Speed Testing」を使用。10回ずつ測定して比較した。

 エアエッジ プロの下り速度は,91.72k~165.4kビット/秒で平均124.9kビット/秒,上りは37.9k~70.79kビット/秒で平均53.52kビット/秒となった。一方の4x方式は,下りが55.14k~100.2kビット/秒の平均82.13kビット/秒,上りが18.57k~41.95kビット/秒の平均31.14kビット/秒だった。エアエッジ プロは4x方式に比べ,下りで約1.5倍,上りで約1.7倍高速に通信した計算になる。

圧縮サービスはニュース・サイトなどで威力を発揮

 さらにDDIポケットは2月,Webページの表示速度を向上して“体感速度”を高速化する「メガプラス」を開始する。これは,画像の圧縮と通信手順の効率化で実現している。

 そこで「IT Pro」のトップページを使って画像圧縮の効果をテストした。JPEGやGIF形式の画像が73点あり,圧縮しない場合315kバイトあった。メガプラスで最も圧縮した場合は,190kバイトと約40%圧縮された。ただし非可逆圧縮のため,表示される画像は色数が減り,ぼやけた画像になった。

 またメガプラスを利用すると,Webページを表示する際に文字だけを先に表示するようになる。これは画像やバナー広告のあるニュース・サイトなどで威力を発揮する。メガプラスを利用した場合,アクセス後すぐに文字を読めるため,待ち時間がほとんど無くなったように感じるためだ。

(白井 良=日経コミュニケーション