東京証券取引所(http://www.tse.or.jp/)は上場企業の決算情報などを提供するシステム「TDnet(タイムリ・ディスクロージャ・ネットワーク)」を来春刷新する。同時に、財務関連の情報をXMLを使ってやり取りするための標準規格「XBRL(eXtensible Business Reporting Language)」を採用する。

 現在、上場企業は決算短信などの会社情報をPDF形式で東証に送信している。東証は情報を再利用できるように、企業に対してCSV形式のデータも同時に送信することを依頼している。しかし現時点では、6割程度の企業しかCSV形式のデータを送信していなかったり、PDFデータとCSVデータとの間に相違がある、といった問題が出ているという。

 東証は来春までに、XBRLに対応した専用のソフトを企業に提供し、PDF形式の開示情報とXBRL形式のデータを同時に出力できるようにする予定。XBRL形式のデータは、データ項目が標準化されているため複数の企業間で容易に比較できるメリットがある。現状では、営業収益のことを建設業では「完成工事高」、小売業では「売上高」と呼ぶなど、コンピュータ処理で比較することが難しかった。

坂口 裕一=日経コンピュータ