高岳製作所は8月30日,松下電工インフォメーションシステムズ(NAIS-IS,http://www.naisis.co.jp/)と共同出資でシンクライアント専門のベンダー「ミントウェーブ」を10月に設立すると発表した。「正直,シンクライアントはあまり日本では浸透していない。シンクライアントのライバルはパソコン。打倒パソコン・ベンダーを目指す」と,ミントウェーブの社長に内定している,高岳製作所の吉田博直システム・ソリューション・カンパニー社長は意気込む。

 シンクライアントは,パソコンからフロッピー・ディスク・ドライブやハード・ディスク・ドライブを省いたもの。サーバー側に置かれたソフトをクライアントから利用する。そのため,外部からのウイルス侵入などの危険性が少なく,情報漏洩の可能性も少なくなるため,「高いセキュリティの要求される民間企業の人事部や経理部のシステム,地方自治体などで利用されている」(NAIS-ISのソリューション営業本部 市場開発営業部 シンクライアント営業グループの千田茂夫部長)。

 ミントウェーブは高岳製作所のシンクライアントを担当するシステム・ソリューション・カンパニーが母体となる。NAIS-ISは技術者を新会社に出向させる。シンクライアントのハードの販売から,シンクライアントを使ったシステム構築までを手がける。出資比率は,高岳製作所が72%,NAIS-ISが24%,役員や従業員が4%。

 「新会社の設立の最初の目的は,シンクライアントを普及させること。他のシンクライアント・ベンダーからの出資も募り,反パソコン同盟を結成していきたい」と高岳製作所の吉田システム・ソリューション・カンパニー社長は話す。

(島田 優子=日経コンピュータ)