米Microsoftは,K-12(幼稚園~高校)教育に向けたWeb対応教育ソフトの新版「Class Server 4.0」を米国時間1月27日に発表した。新版では,学校とIT管理者が教育ソリューションのプロバイダと一緒になって,プログラムに基づいた学習リソースの作成,評価,配信を柔軟に行うことが可能になった。

 同製品は,2002年1月に可決された教育改革法「No Child Left Behind Act of 2001(NCLB)」の要求基準を満たすことに重点を置き,Webを介してK-12の学区や教師が連邦政府や州政府の定めるカリキュラムに沿って,生徒の成績を容易に管理/分析できるようにするもの。

 新版では,同一のユーザー・インタフェースを通じて複数システムから情報を配信する技術フレームワークである「Learning Gateway」を導入した。同ポータル・ソリューションにより,教師と生徒は,複数のアプリケーションを開いてデータや課題にアクセスする必要が無くなり,ポータルへのシングル・サインオンを通じてすべての学習ツールにアクセスできるようになった。

 Microsoft社米公共部門教育担当ジェネラル・マネージャのAnthony Salcito氏は,「教育者が日常的な活動に使用するアプリケーションの数は,学校がレポート提出の目標達成と生徒の学力を向上させる努力を続けるのに従って増加している。教育者と学校のIT管理者の両方からニーズを聞いた結果,新版では教育技術ツールの障害を取り除くために単一のインタフェースで利用できるようにした」と説明している。

 生徒と教師にインターネットを介してアプリケーションへのアクセスを提供するために,Class Server 4.0は12の「Web Parts」を提供している。Learning Gatewayソリューションに含まれる「SharePoint 2.0」を通じて,既存のアプリケーションによる情報共有が可能となる。

 SharePointにより,学校機関は,容易にコンテンツの管理,購入,作成が可能になり,教師は宿題の管理,他校の教員とのリソース共有が可能になる。生徒は,Webブラウザとパスワードを使ってアクセスして宿題を済ませることができる。

 また,新版では,IT管理者が使いやすいように「SIF(Schools Interoperability Framework)」,「SCORM(Shareable Content Object Reference Model)」,「IMS(Information Management System)」標準に対応しており,既存のデータとシステムに容易に統合できるようにMicrosoft .NET技術を使ったツールを提供する。

 「Class Server 4.0は,学校のコミュニティにワンストップ・ソリューションを提供する。地域で開発したリソースと商用リソースを組み合わせ,通信と学習向けの最良の技術を導入することにより,生徒それぞれのニーズに合わせることにさらに注力することが可能になる」(Williamson County Schools教育技術コーディネータのBelinda Moss氏)

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