米IBMは,ドイツSUSE社のLinuxディストリビューション「SUSE Linux」をベースとするPOSソリューション「IBM Retail Environment for SUSE LINUX」を米国時間1月8日に発表した。「オープン・ソースのLinuxを利用して,セキュアで低コスト,かつ簡易性にすぐれたリテール環境を実現するのがねらい」(IBM社)。販売は2004年上半期を予定している。

 同ソリューションは,POSシステム向けのLinuxオペレーティング・システムと管理ソリューションで構成する。小売業者はSUSE社がカスタム化したLinuxをインストールし,IBM社のPOS端末「SurePOS」,同サーバー「eServer」,同ミドルウエアを利用する。インストールや設定,店内POS機器への導入も簡単に行える。

 IBM社は「リテール・オン・デマンド」のコンセプトをもとに,コンソール・ベースのシステムから,Javaおよびブラウザ対応のシステムに至るまで,小売業者のニーズに応じたソリューションを提供するという。

 「POSは小売業者にとって真価を問われるシステム。IBM社が今回提供するソリューションにより,Linuxの利点を採り入れながら,堅牢性と信頼性にすぐれたPOSシステムを実現できる」(IBM社Retail Store Solutions部門ジェネラル・マネージャのTom Peterson氏)

 ちなみに,米メディアの報道(CNET News.com)によると,2003年11月に米NovellがSUSE社を2億1000万ドルで買収することを発表しているが,IBM社はこの買収を了承しており,買収手続きが完了次第,Novell社に対して5000万ドルの資金提供を行なうという。

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