2017年以降、東日本リージョンまたは西日本リージョンで利用できるAzure Virtual Machinesのインスタンスシリーズが六つ増えた。B、Dv3、Ev3、G、L、NVシリーズである(表1)。

表1 Azure Virtual Machinesのシリーズ一覧
2017年以降に日本のリージョンでの提供が始まったシリーズは青色にした
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 今回は、これら六つのシリーズについて解説する。それ以外のシリーズについては、2017年1月号のサービス評価「Azure Virtual Machines」を参照してほしい。

Bシリーズは処理性能がバースト

 性能の全体的なバランスを取る汎用カテゴリーでは、まずBシリーズが追加された。Bシリーズは普段は低いCPU性能でよいが、時折負荷が高まる用途に有用なVMだ。AWSではT2に該当する。

 負荷増に合わせて、短時間であれば高いCPU性能を維持するバースト機能を持つ。その際、「クレジット」と呼ぶ高いCPU性能を維持する使用権を消費する。クレジットがゼロになると、インスタンスサイズごとに決められている「ベースCPUパフォーマンス」に制限される。

 蓄積できるクレジットにも、インスタンスサイズごとに決まった上限がある。VMを停止させると、クレジットはゼロになる。

 具体例を挙げてバーストとクレジットの仕組みを説明する。B1Sの場合、1時間に6クレジットが付与され、1時間のCPU使用率が平均10%で6クレジットを消費する。

 クレジットの付与と消費が平衡状態になるこのCPU使用率が、前出のベースCPUパフォーマンスだ。つまりB1SではCPU使用率が10%であれば、1時間当たり6クレジットが付与され、6クレジットを消費するので、残クレジットは変わらない。

 CPU使用率0%が1時間続けば、付与が6、消費がゼロで、6クレジットが増える。CPU使用率20%が1時間続くと、付与が6、消費が12で、6クレジットが減る。高いCPU使用率が続いて残クレジットがゼロになると、ベースCPUパフォーマンスのCPU使用率10%が上限になる。

 Bシリーズについては、検証2でバースト性能の挙動を調べる。

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