今回は、Alexaスキルを開発・実行するうえで中核サービスとなる「Alexa Voice Service(AVS)」と「Alexa Skill Kit(ASK)」を取り上げる。どちらも米Amazon.comが提供しており、Alexaスキルを開発するうえで必ず理解しなければならないものだ。

 まずAVSについて説明する。AVSはAmazon EchoとAlexaスキルをつなぐ役割を果たす。ユーザーが発話した音声をAmazon Echoのマイクを介して受け取り、音声からテキストへの変換、意図解釈を行い、該当するAlexaスキルを起動してその結果を渡す。さらにAlexaスキルから受け取ったテキストを音声に変換し、Amazon Echoのスピーカーから流す。

 AVSについては基本的には、最低限これだけを理解しておけばよい。

 詳しい知識が必要なのは、Alexaスキルの開発環境であるASKのほうだ。特に、ASKで開発できる4種類のAlexaスキル「カスタム対話モデル」「スマートホームスキル」「フラッシュブリーフィングスキル」「ビデオスキル」について理解しておきたい。実現するコンテンツに合わせて、スキルタイプを選ぶ必要があるからだ(画面1)。

画面1 ASKの四つのスキルタイプ 
(出所:Amazon開発者ポータル)
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 四つのスキルタイプについては後述するが、最初に選択のポイントに触れる。

 「カスタム対話モデル」を選択すると、Alexaで定義されていない動作を独自に拡張できる。ただし、「アレクサ、○○○○(Alexaスキル名)を開いて」のように、ユーザーはスキル起動時に固有のInvocation Name(呼び出し名や起動名ともいう)を言う必要がある。

 それ以外の三つのスキルタイプでは、機能拡張に制約があるが、ユーザーは「○○○○(Alexaスキル名)を開いて」のようにInvocation Nameを言う必要がない。例えばスマートホームスキルでは、「アレクサ、テレビをつけて」といった具合だ。

 このように機能拡張の柔軟性とユーザーの利便性を考えてスキルタイプを選び、開発していく。

 以降で、四つのモデルタイプを一つずつ解説する。

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