架空企業のユースケースを題材に、3回にわたり音声UI(VUI)設計の手順を解説している。題材の小売業Aグループについて簡潔に記す。

 食料品や日用雑貨、衣料品などの店舗を全国展開し、ECサイトを運営するAグループは、IT部門の主導で、Alexaスキルの開発を進めている。Alexaスキルによって、各店舗のイベント、セール、新商品の情報を提供する。

 これらの情報は、既にAWS上に格納し、パブリックAPIとして外部に公開している。APIキーがあれば、インターネット経由で情報を参照できる。認証には、OAuth 2.0を利用している。

 このAlexaスキルについて、今回は(6)出力音声の検討と(7)対話モデルの作成を行う。

工程(6)出力音声の検討

 第4回に説明した五つの手順で、出力音声を検討する。

手順1:台本を基に「システムからの応答」箇所を抽出

 シンプルに台本から「Alexa」の応答となる箇所を抽出していく。出力音声の応答の例を次に示す。

  • ウェルカム応答
    • Aグループへようこそ
    • Aグループへようこそ。イベント情報やお店にある商品のお得な情報をお知らせするよ!
  • 「ユーザーが求める情報」を知りたい応答
    • 何を知りたい?
    • 商品についても知りたい?
    • 近くにあるお店の名前教えて?
    • ちなみにどこの店舗のを知りたい?
  • ユーザー要求への応答
    • 丸の内店だと明日5/10に◯◯という芸能人の握手会がやってるよー。ぜひ来てみて!
    • 今日はバナナが安くてお勧め!産地直送トマトも甘くて美味しいよ!!
  • 終了応答
    • OK!
    • 了解!帰ったら感想聞かせてね!
    • バイバイ!!
    • 楽しんできてね!
    • そっか
    • また話しかけてね

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