前回までに、クラウド移行の目的の明確化、体制構築、分析と戦略策定、PoC(実証実験)、設計・移行を進めてきた。移行プロジェクトは複数あり、優先順位に従って実施する。

 ここで忘れてはいけないのが、移行したシステムの運用と、全体の改善や最適化だ。運用・改善フェーズは五つのタスクで構成される(図1)。日経CF商事 情報システム部の木山主任、ITコンサルタントの一条氏とともに学んでいこう。

図1 運用・改善フェーズのタスク(中項目レベル)
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木山「おかげさまでシステム移行は順調に進んでいて、最初のシステムを無事にサービスインできました」

一条「おめでとうございます。最初のシステムは社内の注目を集めることが多く、今後の移行を進めていくうえでとても重要なので、無事にサービスインできてなによりです」

木山「このシステムは運用に入りました。このあと移行プロジェクト全体をどのように進めていけばよいでしょうか」

一条「本番はむしろここからです。現時点は、クラウドに移行し始めたという状況です。実際に運用を進めながら、作業を効率化したり、クラウドに合うようにシステムを改善したり、クラウド移行計画を見直したりしていく必要があります」

木山「具体的にどのようなことをするとよいのでしょうか?」

一条「例えば、運用を開始したシステムの定期的な分析、運用管理の改善と最適化、コスト最適化、アーキテクチャーの最適化、移行計画の見直しといったことです」

木山「なるほど。ありがとうございます。これらも自分たちのクラウド導入の目的に照らし合わせながら優先順位を付けて進めていけばよいですよね?」

一条「はい、その通りです。ただし、いろいろな最適化や見直しをするには現状をきちんと把握する必要があるので、定期的な分析はずっと続けてください」

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