「人工知能(AI)で業務が自動化される時代が確実に来る。デジタル時代に即した新しい学習環境を提供し、企業内の人材育成を促進したい」――D2C エデュケーションビジネス部の篠崎功部長は、2017年4月にリリースした企業向けのクラウド型eラーニングシステム「etudes(エチュード)」開発の狙いをこう語る。

 D2CはNTTドコモの連結子会社で、デジタルマーケティングなどを手掛ける。

 近年注力している事業の一つが、教育事業だ。etudesはAzure上で動作し、利用企業にSaaSとして提供する(図1)。

図1 Azureを使った企業向けeラーニングシステムを開発
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 トップ画面には動画配信サービス「YouTube」のように、社内研修などで受講すべき教材の動画がずらりと並ぶ。「ログインして2クリックで学習を始められる。必要な時に必要な学習ができるのが特徴」と篠崎部長は話す。

 eラーニングの管理者や人事担当者には、各社員の受講状況などの学習履歴を確認する管理画面を提供。企業内の人事システムと連携し、受講者が所属する組織や人事情報を画面に反映することも可能だ。「部署により習得しているスキルに偏りがないかを確認したり、新規事業の立ち上げ時に必要なスキルを持っている人材を探したりと、人事施策に生かせる情報を提供する」(D2C エデュケーションビジネス部 セールス&マーケティングユニット マネージャー/シニアコンサルタントの前川英之氏)。

 顧客からの引き合いは上々だという。篠崎部長は「サービス開始前の2017年3月時点で、大手の広告代理店や百貨店、人材派遣、通信系など数社の導入が決まっている」と打ち明ける。

MS製品との連携重視

 etudesのインフラ基盤としてAzureを選択したのは、「Microsoft製品との連携を重視した」(篠崎部長)ためだ(図2)。

図2 D2CのAzure活用の主な経緯
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 Office 365やActive DirectoryなどのMicrosoft製品を採用している企業は多い。企業向けのeラーニングシステムを使ってもらう場合、「同じMicrosoft製のAzureのほうが導入してもらいやすいのではないかと考えた」と篠崎氏は語る。

 etudesの検討を始めたのは2016年初旬のこと。同8月には複数のベンダーから、Azureのインテグレーターであるアジュールパワーを選定した。

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