総合ファッションECサイト「MAGASEEK」などを運営するマガシーク。同社は2015年8月、Azure上にデータ分析基盤「MAGARepo(マガレポ)」を構築した。

 これまで複数のシステムに分散していた商品、購買、在庫、会員、サイトでの顧客行動ログといったデータをAzure 仮想マシン上のSQL Serverに集約する。全社員の半数に当たる約80人がMAGARepoを利用しており、インターネットVPN(Virtual Private Network)でSQL Serverに接続し、WebアプリケーションやExcelのピボットテーブルで多角的にデータを分析する(図1)。

図1 Azure上にデータ分析基盤を構築
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 プロジェクトが発足したのは2015年4月(図2)。基盤として当初検討したのは、オンプレミス(自社所有)環境にデータウエアハウス(DWH)とBI(Business Intelligence)ツールを導入することだった。

図2 MAGARepo構築に至るまでの経緯
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 大手ベンダーなどから見積もりを取ったところ、いずれも予算を大きく超過した。「オンプレミス環境では5年後を見越した性能要件にせざるを得ず、ハイスペックになった」(システム開発部 副部長の嘉松孝友氏)。サーバーのCPUコア数が増えると、ソフトウエアのライセンス料や保守料が増える問題もあった。

 柔軟に性能を向上できる、クラウドを使う方法を探っていたとき、取引のあったITベンダーのジールから、SQL Serverをクラウド上で動かす提案があった。「SQL Serverには、OLAP(Online Analytical Processing)やETL(Extract/Transform/Load)など、MAGARepoで必要な機能が一通りそろっていた。これをクラウド上の仮想マシンで動かせば、柔軟に性能を高められる」(嘉松氏)。クラウドには、SQL Serverと同じ米Microsoft製という理由で、Azureを選んだ。

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