それと土日はなるべく仕事を持ち込まないようにしました。平日は、特に息子のテスト期間中や、成績表が返ってくる日は早目に家に帰るようにしていました。

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 今は息子が大きくなり、手も離れつつありますが、幼少期は今とは少し違いました。息子が小学生の低学年だったころ、「母親としての時間をきちんと作らないといけない」と思って、夏休みは一切、仕事を引き受けず、2カ月間、息子と遊んだこともありました。

 息子の学校の父兄の方々との出会いが、いろいろあって、仕事につながることもあります。そういうことも含め、育児と仕事の両立させることで充実した時間を過ごせていると思っています。

 私の場合、育児だけでなく、一時、父親の介護もありまして、仕事と家庭の役割について、常に優先順位を考えながら、これまで働いてきました。自分なりにバランスの取れた働き方を実践できているとは思っています。

 当然、仕事が上手くいかなくて、悩むことはあります。でも、自宅に戻って、息子から受験の相談をされると、仕事の悩みはいったんぱっとどこかに行ってしまいます。

 息子との会話が終わった後、仕事の悩みについてまた考えてみると、「なぜ、あんな細かいことにこだわっていたんだろう」と思うことは少なくありません。仕事の悩みは、時間を置くというか、“寝かせる”ことで解消されることが多いものです。

仕事の悩みは、家庭の悩みで解消するわけですね。

 はい。そういうイメージですね。

 若いころは、仕事に夢中になって、ずっとそればかりを考えてしまう傾向がありました。それが今では違います。家庭のばたばたがあることで、仕事のことを忘れる時間があり、それがかえって良かったりします。

出典:ITpro 2017年4月10日公開
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