今回の調査ではどのような傾向が表れたのか、順に見ていこう。

ストレス要因:最も多いのは「仕事の負担」

 職業生活におけるストレス要因として最も多かったのは「仕事の負担(心理的負担量)」で、12.5%(80人)。「仕事の負担(心理的負担質)」と「職場環境ストレス」(8.4%、54人)が続く(図3)。

図3●ストレス要因(その1)
出所:ITスキル研究フォーラム作成
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 職業性ストレス簡易調査票の解答は4択だが、本調査は「多い、やや多い、普通、やや少ない、少ない」の5択で実施している。

 全業種を対象とした厚労省の「平成24年 労働者健康状況調査」によると、ストレスの最大の原因は「職場の人間関係」であり、41.3%が回答していた。これに比べ、今回の調査で対人関係にストレスを感じているのは5.6%(36人)。やや感じていると回答した125人を加えても、25.1%ににすぎない。

 今回の調査で、ストレス要因として仕事の負担(量と質)、職場環境が上位を占めているというのは、ITの職種では対人関係以上に作業結果が求められるためだと考えられる。

図4●ストレス要因(その2)
出所:ITスキル研究フォーラム作成
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 仕事のコントロール度を比較すると、コントロールが難しい人は23.1%(40人+108人)、コントロールできる人は38.5%(180人+67人)と、コントロールできる人の方が多い。それでも職場によっては、コントロール可能な範囲を超えた仕事の質と量を求められているのが現状であると思われる。

ストレス反応:多いのは「疲労感」

 実際にストレス反応として症状に出ているものを尋ねたところ、最も多かったのは「疲労感」。「高い」と「やや高い」を合わせた結果は256人(39.9%)だった(図5)。

図5●ストレス反応
出所:ITスキル研究フォーラム作成
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 これに「身体愁訴(体調がすぐれない)」、「抑うつ」、「不安」、「イライラ」が続く。