職業性ストレス簡易調査票は 厚労省の研究班が1997年に作成した研究成果物で、計57項目に関して4段階(そうだ、まあそうだ、ややちがう、ちがう など)で回答する。内訳はストレス要因(「非常にたくさんの仕事をしなければならない」など)が17項目、ストレス反応(「活気がわいてくる」など)が29項目、職場支援(サポート)要因(「上司とはどのくらい気軽に話ができますか」など)が9項目、満足度(「仕事に満足だ」など)が2項目である。

 調査票の狙いは、うつ病を発見するというより、仕事からくる自分のストレス状態に気づき、早期に相談などの対応ができるようにすることにある。

 ストレスチェックの結果は本人に通知される。高ストレス者であると認められたものに対して、本人の希望により医師の面談が義務づけられた。また、医師の面接指導により、必要に応じて就業上の措置を講じたりするとしている。

ストレスに関するIT人材の傾向

 今回、iSRFは国内で就業するITエンジニアを対象にストレスチェック(体調診断)、ストレス耐性(自己肯定感、感情安定度、自己開放度)、生活習慣、モチベーション、パーソナリティーなどを調査した(調査概要は本記事末尾を参照)。

 調査期間である2015年6月15日から8月16日までの間に、約3000人が調査に参加した。本記事では、全ての調査項目に回答した641人のデータを対象としている。

 職業性ストレス簡易調査票からは大きく、その集団ごとの仕事のストレス要因、ストレス反応の状況、個人へのサポートの有無が分かる(図2)。

図2●職業性ストレス簡易調査票の構成
出所:筆者作成
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