「受託はイヤだ。自社サービスを開発したい」と言うエンジニアもいますが、「受託でもおもしろい」と言うエンジニアも多い。自らの技術で客に喜んでもらえれば、自分の力を生かして社会に役立っていることになります。技術力を発揮できて価値が生まれるのであれば、受託でも自社サービスでもどちらでもいいというのがエンジニアの本音ではないでしょうか。

向上心のない人にはつらい会社

 社員の評価は社長の私が決めています。毎年1回、年俸を提示して納得するかしないか。評価に1カ月ほどかける会社もありますが、それだと時間やコストがかかりすぎます。なるべくシンプルにやるにはどうしたらいいかと考えた結果、今のやり方になりました。

 エンジニアにとって、「自分で勉強して身に付けたことを会社で実践することで実力がつく」、そうすると「必然的に社会からの需要も高くなる」、その結果「報酬が上がる」というのが理想的なサイクルです。会社としては、エンジニアが互いに技術やプロジェクトの情報を共有できる環境を整えて、知識が相乗効果を生むようになればと思っています。

 自分を磨き続けることがしんどくなってしまう人や、「ここまででいいや」と思う人は、うちの会社には合わないと思います。自分も死ぬまで「今度はこうしたい」「こうなりたい」「これをやってみたい」と思って生きていきたい。

 ビープラウドの一番のコアは「自分たちを磨き続ける」ということです。それはビープラウドを作る前の会社員の時代から自分でずっとやっていたこと。それがそのまま会社の形になっていると思います。意識していたわけではありませんが、自然にそうなっていました。

 昔は、会社に行って言われた通りにやっていれば給料をもらえました。今は仕事自体をみんなで作り出していかなければなりません。それには知識、技術、経験が必要です。それを磨くのをやめると、よい仕事ができなくなり、やりがいもなくなってしまいます。

 ただ、勉強するのは興味を持てる対象である必要があります。そうでないとすぐに飽きてしまうからです。一つの分野を極めるのでも、興味が出てきた関連分野に移っていくのでもいい。興味が続くものが得意ジャンルになっていき、それがその人の個性になります。それぞれの得意分野を組み合わせることで、価値を生み出せるようになる。だからチーム力が大事です。

エンジニアが顧客と直接やり取り

 36人の社員のうち、エンジニアが33人、デザイナーが1人です。営業社員がいないのもビープラウドの強みだと思っています。

 大手企業は営業とエンジニアが分かれているところが多い。それだとプロジェクトの動きが遅くなってしまいます。営業が言っていることとエンジニアが言っていることが食い違うといったことも起こりがちです。