ジン・コンサルティング 代表、生産技術コンサルタント西村 仁氏
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 前回のコラムでは、品質管理について2つのことをお伝えしました。品質は「設計品質」と「製造品質」に分けること、品質管理を学ぶ狙いは製造品質の「検査」と「予防」を効率よく行うこと、です。品質管理の知識にはこの検査と予防に加えて、「QC7つ道具」が必ずセットで登場します。そこで、今回はこのQC7つ道具の学び方について紹介しましょう。

 QC7つ道具のQCは「Quality Control」、すなわち品質管理のQCの意味です。従って、QC7つ道具を和訳すると、「品質管理の7つ道具」ということになります。しかし、実は品質だけではなく、製造原価の削減や生産期間の短縮にも使える万能な問題解決手法です。

 QC7つ道具に何があるのかを見ると、「チェックシート」「パレート図」「特性要因図」「グラフ」「散布図」「ヒストグラム」「層別」「管理図」となります。実は7つではなく「8つ」あります。不思議と「グラフと管理図」を1つにカウントして7つ道具と呼んでいますが、本来グラフと管理図は異なるものです。

 ここで最も大切なことは、これらの手法は問題を解決するための「手段」であって、手法を使うことが「目的」ではないことです。極論を言えば、7つ道具を使わなくても問題解決ができればOKです。しかし現実には、なかなか難しい。「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」式でむやみに取り組んでも効果は見込めません。だからこそ7つ道具という武器を使って、論理的に解決していこうというわけです。