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ジン・コンサルティング 代表、生産技術コンサルタント西村 仁氏

 いかにして知識や技術・技能を習得するかは、昔から悩めるテーマだと思います。一般によく言われるのが、OJT(On the Job Training)と呼ばれる「実務をこなしながら行う教育訓練」と、OFF-JT(Off the Job Trainingの略)すなわち「実務から離れて行う教育訓練」です。理想は、(1)各自が自己啓発で知識を学び(OFF-JT)、(2)先輩や上司の助言を受けながら実務を実践する(OJT)中で成果を出すこと。特に基礎知識はOFF-JTで新入社員研修や技術研修、通信教育、推薦図書の紹介などにより、動機づけを行うと同時にスキルの向上を狙います。しかし、なかなか難しいというのが実態です。

 ものづくりにおける基礎知識の分野は大きく[1]「固有技術」と[2]「管理技術」に分かれます。まず、[1]の固有技術。ここでは、材料には何を使い、どのように加工するのかを考え、その情報を図面に表します。そのため、「材料」、「加工」、「図面」の知識が固有技術の3大知識となります。

 続いて、[2]の管理技術。生産現場では「効率よく造る」ために、「品質管理」と「原価管理」、「生産管理」が管理技術の3大知識となります。固有技術はハードウエア(ハード)、管理技術はソフトウエア(ソフト)のイメージです。

 このように、ものづくりには多くの知識が必要となります。それなのに、若手の人たちは周囲から「1日も早く力になってほしい」「即戦力として期待しているよ」などと言われ、プレッシャーに感じているのではないかと思うのです。

 実は、即戦力になるにはコツがあります。