5年、10年も勤めてきた「業務の達人」が辞めていく理由とは

 現在、いろいろな企業の職場で人が足りないという話を聞く。その1つの要因として出産・育児といったライフイベントでワーキングマザーが休職や離職を余儀なくされる場合があげられる。さらにこれからは高齢化によって、介護で働き盛りの社員が休む、退職するといった事態も増加していくかもしれない。

 少子高齢化などによる労働力人口の大幅な減少という問題に直面しつつあるなか、これは職場危機につながる重大なリスクの1つだ。5年、10年も勤めているワーキングマザーは「業務の達人」であり、蓄積してきた人間関係や暗黙知がモノをいうことも多いからだ。

 このように、ワーキングマザーが辞めることによる損失は大きい。貴重な人材が流出し補充人員の採用も進まない状況では、ほかのメンバーにしわ寄せがいって、職場全体が疲弊するという負のスパイラルにはまってしまうからだ。

 逆にワーキングマザーをはじめとした社員が、生き生きとやりがいをもって仕事ができる環境を作れば、社員にとっても、企業にとっても大きなメリットを得られる。

 近年、それぞれが自分の求める働き方を選択でき、多様な人材が活躍できるダイバーシティ環境を整備することが競争力の源泉となってきており、その重要性は一段と重さを増している。市場のグローバル化が進むこの時代、企業の成長を持続させていくためには、女性をはじめ、外国籍の人材など、多様な人材が活躍することが欠かせない要素となっているのだ。

 次ページ以降では、実際に仕事と子育てを両立するワーキングマザーの座談会を基に、ワーキングマザーが抱える苦労やそれをIT部門としてどのようにサポートし、働きがいのある環境を整備できるのかについて考えていきたい。

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