企業システムの利便性を高めることが重要な経営課題に

 「企業システムをもっと自由に使いたい」というニーズが近年高まっている。その背景にあるのは、消費者向けサービスの拡充である。企業で働く人々も私生活では消費者であり、いつでもどこでもスマートフォンで各種情報サービスを利用するのが当たり前になっている。

 しかし旧来の企業システムは、セキュリティや運用性を重視するあまり、十分な利便性を提供できていないケースが少なくない。人手不足が進み、優秀な人材の確保が難しくなっている現在、ITシステムの利便性を高めて従業員満足度を向上させることは、避けて通れない経営課題になっている。

 その一方で「利便性を向上させた結果、セキュリティに問題が発生したらどうしたらいいのか」と不安を感じるIT担当者も多いだろう。これまでの常識では、利便性とセキュリティはトレードオフの関係にあると考えられていたからだ。

 しかし、このような常識はそろそろ捨ててしまったほうがいいかもしれない。今後デジタル変革が進んでいけば、利便性を犠牲にしたシステムというものは、もはや考えられなくなる。これからは企業システムも、社外の様々な場所からアクセスすることが当たり前になっていくだろう。それは、日本企業の喫緊の課題となっている働き方改革の視点からも求められている要件だ。

 「利便性かセキュリティか」という二者択一的な発想はもはや時代遅れになりつつある。それでは具体的に、システム担当者はどのようなアプローチでその両立を実現すべきなのだろうか。

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