IoTやAIの陰に隠れ、システム化が進まない非効率な業務

 グローバル規模で加速する製造業の変革。「Industry 4.0」と呼ばれる潮流の中にあって、日本の製造業も様々な取り組みを進めている。

 中心にあるのはIoTやAIなどのデジタル技術だ。生産現場に設置したセンサーからの情報をリアルタイムに処理して、生産設備のトラブルを未然に防止したり、画像認識やAIを駆使して検品作業の効率化と正確性を向上したり、製造業はよりインテリジェントかつスマートなものづくりを実践するようになっている。

 生産現場だけではない。製品にあらかじめセンサーを組み込んでおき、ユーザーの利用状況を可視化してメンテナンスに生かすなど、サービス中心へとビジネスそのものをシフトさせる製造業も出てきている。

 しかし、製造業の社内を見渡すと、こうしたデジタル化の波に乗り切れていない業務も多数存在している。

 例えば、既に述べたように生産設備の実績情報などを自動収集するようにはなっているものの、設備や品質にまつわるトラブルの報告・管理などについては、いまだに紙ベースあるいはExcelベースの台帳で管理しているというケースも少なくない。

 こうした業務がはらむムダは意外に無視できないものだ。紙ベースでの管理による非効率性はもちろんのこと、仮にExcelで台帳を運用しているような場合にも、ファイルの更新や共有を行う際には様々な配慮が必要となることに加え、十分な検索性が得られないために、必要な情報を探し出すのに時間がかかるという問題もある。

 今後は、このようなデジタル活用の「スキマ」に隠れている非効率な業務までを改善していくことが製造業の変革には不可欠。ここでは、そのための具体的なアプローチを検討する。

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