データが爆発的に増大する中、より高度なリアルタイム処理への要求が加熱している。そこに、新たな価値や収益が生まれる大きなチャンスがあるからだ。「量子コンピューター」を思い通りに利用できるようになるまで、あと何年を要するだろう。ビジネスはそれまで待っていられない。今すぐ使える超高速化のブレークスルーが求められている。

 そうした中、インテルが、第2世代インテル(R) Xeon(R)スケーラブル・プロセッサー向けに不揮発性メモリ「インテル(R) Optane(TM) DC パーシステント・メモリー」の正式出荷を開始した。システムの最大のボトルネックである「メモリとストレージ間にあるパフォーマンスの溝」を埋めるラストピースの登場である。サーバーのメインメモリを不揮発性メモリに置き換えれば、電源トラブルに備えてストレージでデータを保護する必要はなくなるが、もちろんそれだけではない。

 インテル Optane DC パーシステント・メモリーは、「高速だが容量に限界のあるメモリ」と「大容量だが低速なストレージ」を組み合わせた従来のシステムアーキテクチャーを一変させるポテンシャルを秘めている。ストレージ性能を補完するためのキャッシュ技術など、複雑なシステム高速化の工夫が不要になるからだ。

「不揮発性メモリのインパクトは、SSDのそれを上回る」

「誰も実現を信じなかったアプリケーションが現実になる」

「OLTPとバッチ処理が超高速に、すべてがリアルタイムになる」

 そうした声がすでに聞こえている。ストレージ専用機不要で、すべてのデータをサーバーの「大容量不揮発性メモリ」上に格納して自由に展開できる――そんな世界が現実になる。業界では、サーバーベンダーを筆頭に、OSやアプリケーションベンダーを巻き込んだ開発競争が加速している。

 日経BP総研 フェローの桔梗原富夫が、インテル Optane DC パーシステント・メモリーとHPEが提唱する「メモリ主導型コンピューティング」に切り込んだ。

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