スピード感がなければ競合他社に負ける時代に必要な一手とは

 デジタル変革が進むことで、これまで以上の俊敏性が求められるようになってきたITインフラ。ビジネス上の競争力を高めるには、スピーディなサービス開発と試行によってその成否を早い段階で確認し、成功しそうなものは短期間でブラッシュアップして展開しなければならない。「テスト用サーバーを夕方までに確保したい」「本番環境を来週までに用意してほしい」といった要望も、決して「無茶ぶり」ではなくなっていくだろう。これだけのスピード感がなければ、競合に打ち負かされる危険性があるからだ。

 しかし、これだけの俊敏さを従来型のオンプレミス環境で実現するのは難しい。例えば物理サーバーを追加する場合には、発注から納品までに数カ月かかることも珍しくない。それではパブリッククラウドを使えばいいかといえば、これも必ずしも最適解にならないケースが多い。オンプレミスシステム内のデータベースと安全に連携したい、クラウドベンダーの運用スケジュールに引きずられたくない、長期的なコストを抑制したい、といったニーズがある場合には、オンプレミスでの運用が適しているからだ。

 そこで注目されているのが、クラウドと同等の俊敏さを持つシステムをオンプレミスに構築するというアプローチだ。これは既に技術的には可能になっている。ただし注意したいポイントもある。オンプレミスで新たなリソースを次々に払い出していくと、今度は管理対象の機器が膨大になり、ラック占有スペースが大きくなるという問題に直面してしまうからだ。

 これらの問題を解決したのがシンプレクスである。同社はHCI(ハイパー・コンバージド・インフラ)を上手く活用することで、オンプレミスシステムのシステム構築費用を40%削減、インフラ導入期間を1/4に短縮、そして必要なラックスペースを1/3に縮小するという、驚くべき成果を成し遂げた。

 以下では同社が採用した方法を、具体的に紹介していく。

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