成長企業に戦略的投資あり

 あなたは、どういった企業が「順調に成長している」と感じるだろうか。あるいは、どういった取り組みを行ったら「成長軌道に乗っている」と思うだろうか。

 その企業の収益が安定して伸びているのは当然として、例えば「社員数が右肩上がりに増加している」「広くて立地条件の良い場所に移転した」「支店を新たに設立した」などがひとつのケースとして挙げられるだろう。また、業種によっては「大型の設備投資を行った」「フランチャイズ加盟店が〇倍に増えた」といったものもあるだろうし、オーナー企業や急成長したベンチャー企業であれば「経営者や役員の生活レベルが飛躍的に向上した(=家を新築した、高級車を購入した、など)」といった場合もありえるだろう。

 これらのイメージを見てみると、成長軌道に乗っている企業は「本業以外の分野にも投資できる資金を持ち得ている」ことがひとつのポイントと言えそうだ。実際、成功した企業が事業継続をしていくためには「本業以外への戦略的な投資」が重要となる。順調な本業で得た潤沢な利益を、どういった形で次につなげていくべきなのか。それが、今後の明暗を分けるというわけだ。

 では、戦略的な投資を行うにはどうすれば良いのだろう。企業のビジョン・戦略を4つの視点に分けて業績評価する「バランススコアカード」を踏まえて考えると、注目すべきは「財務の視点」を除く「学習と成長の視点」「業務プロセスの視点」「顧客の視点」となる。

 それぞれの視点の「KPI」(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を示してみると、「学習と成長の視点」では従業員の満足度や定着率、あるいは資格の取得、従業員1人あたりの提案件数などが挙げられる。「業務プロセスの視点」では新製品売上構成率や労働生産性、歩留まり率、クレーム件数などがあり、「顧客の視点」では顧客の満足度や獲得率、新規顧客の開拓、既存顧客のロイヤリティーなどがあるわけだが、これらは全て戦略情報に他ならないわけだ。

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