キャンプ場のような開放感を持つ最新オフィス

【日経BP総研・桔梗原 富夫が見る、この事例のポイント】
働き方改革によって時短や在宅勤務が増えると、社員同士が対面する機会が減少します。仕事は人との対話や共同作業によって成り立つもの。一人の力だけで完結するものではありません。制度面に加え、人と人とが“つながる”仕組みをどう整備するか。働き方改革に取り組む上で、これは重要なテーマです。

 2016年9月、政府は内閣官房に「働き方改革実現推進室」を設置した。働き方改革は、今や国を挙げて取り組む重要な課題である。多くの企業が試行錯誤する中、働き方改革で社員のポテンシャルを引き出し、売り上げ拡大などの“実利”につなげる企業も増えつつある。

 2018年にNTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)グループに加わったPhone Appliはその1社だ。2018年2月の本社移転を機に、新たなオフィス空間「CaMP」を立ち上げた。

 CaMPは「Collaboration and Meeting Place」の略称である。最高のオフィス空間とIT環境を融合させ、まるで森のキャンプ場にいるような気分で仕事ができる場を目指した。

 273坪(約900㎡)のオフィスは壁のないオープンな空間で、ストレス軽減のため、視界の25%に緑が入るように設計されている。全面フリーアドレス環境で、執務スペースやミーティングルーム、ラウンジなどのほか、一人で作業に専念できるパーソナルワークスペースも整備した。同社の社員は、その日、そのときの業務内容に合わせた最適な場所で、自然を感じながら仕事に取り組むことが可能だ。外部からの注目度も高く、既に900社3000名が見学に訪れているという(図1)。

Phone Appliのオフィス「CaMP」(上)と見取り図(下)
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「Fami-ress」「Park」「Manage Office」「Personal Work」「Tent」など、環境が異なる複数のエリアで構成。社員はそのときの業務内容に合わせて、好きな場所で働くことができる

 また、この先進オフィスでの新しい働き方を支えているのが、ICTを活用した高度なコミュニケーション環境だ。中でも、自ら開発したクラウドWeb電話帳サービス「連絡とれるくん」は、同社の効率的なワークスタイルにおいて欠かせないものとなっている。

 同社はどのような働き方を実践し、そして具体的にどのような成果を上げているのか。次ページ以降で詳しく見ていこう。

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