ポスト「京」の製造を開始

本技術に基づく商用機の製品化も推進

 

 当社は、理化学研究所(理事長:松本紘、以下、「理研」)様と共同で、文部科学省が2021年から2022年頃の共用開始を目指して進めているスーパーコンピュータ「京」(以下、「京」)の後継機であるポスト「京」の設計を完了し、このたび、ポスト「京」のハードウェアを製造・出荷し、設置を進めることについて理研様と正式契約を締結しました。また当社は、ポスト「京」の開発を通じて培った技術を活用した商用スーパーコンピュータを製品化し、2019年度下期にグローバルに販売を開始する予定です。

 当社のポスト「京」開発への取り組みについては、5月17日(金曜日)に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催する「富士通フォーラム2019」でご紹介します。

■背景

 「京」は、2006年より当社と理研様が共同で開発し、2012年に完成、共用が開始されました。「京」はスーパーコンピュータの実用面を示す主要な性能指標で現在でも世界トップクラスの性能を有しており、先端的研究において不可欠な研究開発基盤として運用されています。

 ポスト「京」は、その後継機であり、様々な社会的・科学的課題を解決する先端研究開発基盤として、また、今後我が国が目指すべき未来社会の姿"Society 5.0"(注1)の実現を支える重要な基盤としても期待されています。

 当社は2014年10月から理研様とともに基本設計を開始し、様々な分野のアプリケーション開発者と協調設計(コデザイン)を実施しつつ、システムの詳細設計・試作を進めてきました。

■製造開始について

 2018年11月22日に開催された総合科学技術・イノベーション会議での、ポスト「京」の開発についての中間評価において、開発目標について達成の見通しが得られており、システムの設計結果に基づき製造・設置を着実に推進することが適当であると評価されました。

 これを受けて、当社と理研様は、ポスト「京」のハードウェアの製造を開始し、順次、出荷と設置を進めていくための正式契約を締結しました。ポスト「京」のハードウェアの製造は当社のコンピュータシステムの基幹工場である株式会社富士通ITプロダクツ(本社:石川県かほく市)で行い、現在「京」が設置されている理化学研究所 計算科学研究センター(所在地:兵庫県神戸市)へ設置します。

■ポスト「京」の特長

 当社が開発した高性能CPU「A64FX(TM)」を搭載し、Arm命令セットアーキテクチャーにより幅広いソフトウェアに対応する汎用性を持つほか、超並列、超低消費電力、メインフレームクラスの高い信頼性などを実現します。

 また、当社はハードウェアの開発・製造とソフトウェアの開発において、オープンソースコミュニティと連携して、Armエコシステムの推進、ポスト「京」でのオープンソースソフトウェアの活用、ポスト「京」で創出された成果の展開などを進めていきます。

 ※以下は添付リリースを参照

 

 

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

添付リリース

https://release.nikkei.co.jp/attach_file/0507630_01.pdf