IBM、人工知能の採用と透明性を促進するための「AI OpenScale」を発表

ベンダーに依存しない方法でAIの利用を容易にするオープンで拡張性のあるプラットフォーム

 

 [米国ニューヨーク州アーモンク - 2018年10月15日(現地時間)発] - IBM(NYSE:IBM)は本日、人工知能(AI)アプリケーションの判定方法についての懸念、AIスキルの世界的な不足、および複数ベンダーが提供する多様なAIツールを使用することの複雑性といった、AI採用上の主な課題に対処するテクノロジー・プラットフォーム、AI OpenScaleを発表しました。

 IBMの新しいテクノロジー・プラットフォームはこの種では初のもので、AIアプリケーションがどこで構築されたかや現在どこで実行されているかに関係なく、AIのライフサイクル全体を通じて企業が透明性を持ってAIを管理することを可能にします。さまざまなAIアプリケーションの実行中に、AI OpenScaleはこれらのアプリケーション全般にわたってバイアスを検出し、対処できます。

 IBMはAI OpenScaleの一部として、NeuNetSも初めて公開します。これは、AIがAIを構築し、複雑なディープ・ニューラル・ネットワークを一から作成することを可能にする、科学の飛躍的な進歩と言えるものです。これは、AIスキルのギャップに対処し、AIの大規模な運用を加速するのに役立ちます。

 IBMのコグニティブ・ソリューション担当SVPであるデイビッド・ケニー(David Kenny)は次のように述べています。「「AIの採用を加速するには、企業がAIすべてを一元的に実行できる場所が必要です。IBMが注力しているのは、ベンダーに関係なくお客様が選んだAIを使用できるようにすること、そしてIBM (R) AI OpenScaleを使用していただくことで透明性をもたらし、管理を容易にすることです。企業が自社のAIを信頼し、大規模に運用できるようにすることで初めて、AIエコノミーを真に実現することができるのです。」

 5,000人の最高責任者(C)レベルのエグゼクティブを対象としてIBMが最近実施した調査によると、82%の企業は人工知能の使用を検討しているのに対し、63%の企業では確信を持ってこのテクノロジーを管理できる社内の人材が不足しています。また、60%は信頼性とコンプライアンスに関する懸念によって取り組みが妨げられています。

 KPMGのイノベーション&エンタープライズ・ソリューション・グループ主任であるヴィノード・スワミナタン(Vinodh Swaminathan)は、次のように述べています。「AIはビジネス変革の主要なイネーブラーであり、リーダーはAIを信頼し、責任を持って使用していることを実証する必要があります。これには、AI機能がどのようにバイアスがないものとなっているか、誤用から保護されているか、そして一貫性をもって予測的に実行されているかを説明できることも含まれます。KPMGでは、組織間で信頼を促進し、企業全体の変革を戦略的にサポートするAIテクノロジーを配備していることが重要です。IBMの新しいAI OpenScaleの機能は、組織間で信頼を実現し、向上させるよう設計されています」

■AI OpenScaleの優位性

 AI OpenScaleは、ベンダーに依存しない方法で、AIのライフサイクルを通じて説明可能性を自動化し、バイアスを軽減し、監査可能性を提供します。AI OpenScaleは次の点で企業を支援します。

 ・AIアプリケーションがどのように判定を導き出すかを理解する - AI OpenScaleはAIのレコメンデーションがどのように行われるかを一般的なビジネス用語で説明します。

 ・AIアプリケーションのバイアスに自動的に対処する - AI OpenScaleはAIアプリケーションを継続的に監視し、自動化された独自の強力なバイアス解消テクノロジーを使用してバイアスを防止します。

 ・AIアプリケーションの監査可能性を確保する- AI OpenScaleはあらゆる予測、あらゆるモデル・バージョン、そしてすべての使用されたトレーニング・データを、さまざまな指標と共にログ記録して、企業がGDPRのような規制に準拠できるようサポートします。

 ・AIを使用してAIを構築する - AI OpenScaleは、問題に対してAIを投入することで、人間のAIエンジニアの供給不足という問題に対処します。IBMのニューラル・ネットワーク合成エンジン(NeuNetS)により、企業はAIを実行する基盤となるニューラル ・ネットワークを一から迅速かつ自動的に構築できるようになります。NeuNetSは当初、AI OpenScaleにおいてベータ・バージョンで提供されます。

 ・相互運用可能な方法でAIを管理およびスケーリング - AI OpenScaleは、TensorFlow、Scikit-learn、Keras、およびSpark MLなどのオープン・ソース機械学習またはディープ・ラーニング・モデルと連携できます。また、IBM Watson、IBM PowerAI、Seldon、AWS SageMaker、AzureML、およびその他の非IBMエンジンを含む共通の環境でトレーニングおよびホストされるアプリケーションとモデルを処理することもできます。

 AI OpenScaleは年内に、IBM CloudおよびIBM Cloud Privateを通じて提供される予定です。

■IBMと人工知能について

 IBMは、企業向けのAIソフトウェア、サービス、テクノロジーにおける世界的リーダーです。これまでにWatson AIソリューションを20の業界と80カ国の顧客との何千もの事例において導入しました。IBMのWatson AIソリューションは、10大自動車メーカーのうちの7社と10大石油ガス会社のうちの8社など、さまざまな業界で広く使われています。またIBMは、エンタープライズAI向けにIBM POWER9プロセッサーを新たに構築しました。これは、世界で最もスマートなスーパーコンピューターであるSummitとSierraの心臓部となっています。さらに、IBM ResearchはAIサイエンスにおける世界的リーダーです。2017年には、IBMは1,400のAI関連の特許を取得しました。また、IBMは最近、IBM Researchのサイエンティストによって開発された最先端のProject Debater( https://www.research.ibm.com/artificial-intelligence/project-debater/ )を公開しました。

 当報道資料は、2018年10月15日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。

 https://newsroom.ibm.com/2018-10-15-IBM-Introduces-AI-OpenScale-to-Spur-Artificial-Intelligence-Adoption-and-Transparency

以上

 IBM、IBM ロゴ、ibm.com、IBM Cloud、IBM WatsonならびにWatsonは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、 http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml (US)をご覧ください。