世界初!既存機器を活用し光伝送を超大容量に拡大する技術を開発

複数の波長帯域を活用可能にし、データセンター間の増大する通信量に対応

 

 株式会社富士通研究所(注1)(以下、富士通研究所)は、データセンター間をつなぐ光ネットワークにおいて、新たな送受信器を導入することなく、光ファイバーの伝送容量を拡大できる超大容量光波長多重システムを開発しました。

 これまでデータセンター間の伝送容量を拡大するには、使用する光ファイバーの本数を増やすか、各バンド(波長帯域)に対応した送受信器がそれぞれ必要でした。今回、Cバンド(注2)の光信号をLバンドやSバンドなどの新しい波長帯域に一括変換し、受信時にはもとのCバンドに戻すように再度変換する世界初の広帯域波長変換技術を開発しました。本技術を活用し、Cバンドの光信号をLバンド、Sバンドにそれぞれ変換後、Cバンドとともに多重化して送受信を行うシステムを開発したところ、3倍の伝送容量拡大の原理確認に成功しました。

 これにより、データセンター事業者は、既存の機器をそのまま活用して、光ファイバーの利用効率を高め、伝送容量を拡大することが可能になり、今後データ量の爆発的な増加が見込まれる5Gでつながる機器のログ情報や8K映像素材などの大容量非構造化データを、データセンター間で分散して収集・バックアップ・並列分析する上で課題となるネットワークのボトルネックを解消します。

■開発の背景

 近年、インターネットを介した動画配信、SNSなどにより、データセンターが処理するデータ量が増大しており、今後5Gや8Kの普及に伴い、さらなる爆発的なデータ流通が予想されます。データセンター事業者は、データセンター間を光ネットワークでつないで、ディザスターリカバリを目的とした分散保存や、高速処理のための分散処理を行っており、今後のデータ容量のさらなる増大に備えて、データセンター間伝送容量を拡大する必要があります。

 ※図(1)は添付の関連資料を参照

■課題

 データセンター間の伝送容量を拡大する場合、使用する光ファイバーの本数を増やすことが考えられますが、光ファイバーの利用本数に応じた追加費用がかかるため、大きな負担となります。一方、一般的に、光ネットワークでは伝送効率のよいCバンドが使われていますが、データセンター間の距離が数10km間の中距離伝送においては、LバンドやSバンドなど他の波長帯域を活用しても伝送損失の影響は少ないと見られ、それらの使用されていない波長帯域を活用することも検討されています。しかし、Cバンド以外の新しい波長帯域を併用する場合、各バンドに対応した送受信器をそれぞれ開発する必要があります。

 ※図(2)・(3)は添付の関連資料を参照

 ※以下は添付リリースを参照

 

 

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

図(1)

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0490874_01.jpg

図(2)

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0490874_02.jpg

図(3)

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0490874_03.jpg

添付リリース

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0490874_04.pdf