絶滅危惧植物の保護に向け、ドローンとAIを活用したビデオ分析を実施

生息場所と状態の特定に成功

 

 (本資料は、Fujitsu Australia Limitedが発行したプレスリリースの抄訳です。)

 富士通オーストラリア(以下、FAL)は、このたび、ニューサウスウェールズ州(以下、NSW州)における絶滅の恐れがある植物の生息を、AI技術を活用して特定する効果検証を実施しました。

 NSW Office of Environment and Heritage(以下、OEH)の「Saving our Species」プログラムの一環として取り組む「Digital Owl」プロジェクトは、ドローン技術と富士通の高性能サーバおよびAI(人工知能)によるビデオ分析技術を活用して、広範な地域をビデオで撮影し、分析することで、絶滅危惧種の位置の特定に成功しました。

 本プロジェクトでは、NSW州に位置する、シドニーから北西に約250km離れたThe Goulburn River National Park内の標高636mのMount Dangarの辺境にある低木林地において、絶滅危惧種であるAcacia dangarensisおよびSenecio linearifolius var.dangarensis2種の植物の生息を確認します。これまでヘリコプターから人が目視で確認していた位置と状態などの既存データと、本プロジェクトの分析結果が一致したことで、本手法が絶滅危惧種の生息の特定に有効であることが検証できました。

 今後は、より多くの動植物の種類の特定を目指し、富士通のAI技術「Zinrai」を用いてビデオ分析の精度向上を図ります。具体的には、異なる標高でドローン撮影を行い、様々な地域を調査することで、より多くの教師データを蓄積し、学習させていきます。さらに、動植物の地理的情報をより精緻に関連付けるため、富士通の位置情報を活用したクラウドサービス「SPATIOWL」の採用を検討していきます。

 FALは本プロジェクトを通じて、活用技術や培ったノウハウを、オーストラリアの他のエリアおよびニュージーランドへ幅広く展開し、例えば、環境保護地域における有害な雑草の特定や位置確認、絶滅の危機に瀕した鳥および動物の特定など、様々な用途に適用することを目指していきます。

■NSW州 環境大臣 Gabrielle Upton氏のコメント

 NSW州だけでも、およそ1,000の植物および動物が絶滅の危機に瀕しています。これらの保護は、NSW州の持続可能な生態系にとって極めて重要です。しかしながら、このように広範な地域の管理は、特にヘリコプターのチャーターおよび燃料供給まで考慮すると、多くの費用がかかります。そこで、今回のように、木々が覆い茂る地域においても、動植物を正確に捉えることができるカメラを備えたドローン技術を使って、人が立ち入ることが困難な地域も含め、より正確な情報が得られることを大変喜ばしく思います。

■Fujitsu Australia and New Zealandのサステイナビリティ責任者 Lee Stewartのコメント

 本プロジェクトは、先端技術を活用し、お客様と社会への持続可能な成果を提供するという、自社のビジョンと則しており、このたび動植物を絶滅の危機から救う取り組みを支援し、重要な役割を果たしていることを素晴らしく思います。本プロジェクトを通じて、FALはドローン技術とAIを活用したビデオ分析技術、空間マッピング技術を組み合わせ、監視コストの削減と確認プロセスの効率化に成功しました。このようなソリューションを活用することで、今後も絶滅危惧種の植物の特定および位置確認の効率を向上させ、ヘリコプターで探索する場合と比較して、チャーターや燃料にかかるコストと排気量の削減に貢献していきます。

以上

■関連リンク

 ・Digital Owl プロジェクト関連動画

  https://www.youtube.com/watch?v=akVxMbJE3aA&feature=youtu.be

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