Windows 10の機能アップデートで毎回変更されるものに「設定」アプリがある。従来「コントロールパネル」にあった項目がアップデートのたびに一部更新され、設定アプリに移っている。

 コントロールパネルはWindowsの当初からある機能。現在はエクスプローラーの一部となっており、マイクロソフト(Microsoft)製品やサードパーティ製ソフトの設定などを統合する機能がある。

 しかし、コントロールパネルの機構は古く、旧式のウインドウがそのまま使われている。高解像度ディスプレーでの表示に問題が出るなど、いろいろと不具合が生じていた。

 設定アプリはコントロールパネルを再編成するためのもので、新規に搭載された機能は基本的に設定アプリに実装される。Windows 10 October 2018 Update(開発コード名は「Redstone 5」、以下RS5)では、以下のような改良が施された。

  • ストレージセンサー
  • 時刻と言語のサブ項目の再編成
  • Bluetoothデバイスのバッテリー残量表示
  • HDR関連の設定

 ストレージセンサーはRS2から搭載された機能で、不要なファイルなどを削除して空き領域を増やすための機能だ。「設定」-「システム」-「ストレージ」にある。

 RS5では、オンラインストレージの「OneDrive」から同期フォルダーにダウンロードされたファイルの利用状況を調べ、一定期間利用がないローカルファイルをオンライン専用として削除する機能を搭載した。

ストレージセンサーでは、OneDriveから自動的にダウンロードされたファイルを一定期間後に自動削除する機能を追加した。期間は1日、14日、30日、60日のいずれかを選択できる
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 ただし、ユーザーが「このデバイス上に常に保持する」と指定したファイルは対象外。つまり、OneDrive上のファイルを利用した際に、ローカルに自動的にダウンロードされたものだけが対象となる。ストレージセンサーがファイルを不要と判断するまでの期間は1日、14日、30日、60日のいずれかを選択できる。

 今回の機能が追加された背景には、RS3から搭載された(正確にはWindows 8.1にあった機能が復活した)「OneDrive On Demand」機能の存在がある。

 OneDrive On Demandは、クラウド側にあるすべてのフォルダーとファイルをエクスプローラーから参照でき、アプリケーションがOneDrive上のファイルにアクセスすると、同ファイルが自動的にダウンロードされる機能だ。

 今回の改良により、OneDrive On Demandでダウンロードされたファイルを一定期間後に自動削除するようになり、空き領域を増やすことができる。特にストレージ容量が圧迫されがちな安価なタブレットなどで便利な機能となりそうだ。

 同機能の搭載により、Windows 98から利用されてきたディスククリーンアップは廃止予定となった。もっとも、現状は告知にとどまり、RS5でも実行プログラムは残ったままになっている。

日付や時刻の表示形式は選択制に

 設定アプリにある「時刻と言語」では、サブ項目を再編成した。具体的には、「地域と言語」のサブ項目が「地域」と「言語」の2つに分割された。RS4まではコントロールパネルで設定していた「地域設定データ」の選択が設定アプリで行えるようになり、設定項目が増えたためだ。

 地域設定データとは、日付、時刻、数値、通貨の表示形式(書式)、並べ替え方式(ソート順)といった、いわゆるロケール設定の一部である。今回のRS5では、設定アプリであらかじめ既定されたパターンの中からそれぞれの表示形式などを選択できるようになった。

RS4まで「地域と言語」だったサブ項目が「地域」と「言語」の2つに分割された
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RS4まではコンロトールパネルにあった地域別の日付、時刻、数値表現などの項目は、RS5から設定アプリに移った。あらかじめ定義されたパターンから選択できるようになった
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 サブ項目を再編成した結果、コントロールパネルの項目も変更された。「地域」プロパティで表示されるダイアログボックスから「場所」タブがなくなった。ただし、漢数字を使った数値表示など書式の設定はコントロールパネルに残ったままだ。

 このほか、RS4でMicrosoftストアからインストールするように改良された「ローカルエクスペリエンスパック(以前の言語パック)」は、RS5の言語のページにMicrosoftストアアプリへのリンクが設けられた。

「言語」には、ローカルエクスペリエンスパックをダウンロードするためのMicrosoftストアへのリンクが設けられた
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