PCの通信機能は今後2019年にかけて、大きく変化していく。無線LANは、現行規格をサポートする製品がさらに高速化。次世代規格にいち早く対応した機器も増え始める。一方で有線LANは、現在より高速な上位規格への対応が緩やかに進行するとみられる。 

 現在普及している無線LAN規格は「IEEE 802.11ac」。この規格は2ストリーム、チャンネル幅80MHzまでの仕様が「Wave1」、MU-MIMOやチャンネルボンディングによる160MHz幅通信(HT160)に対応した仕様が「Wave2」と呼ばれている。

新旧無線LAN規格の仕様比較
(出所:米インテル)
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 現在のPCに搭載されているのはWave 1仕様、2ストリームで最大876Mビット/秒という通信機能が一般的だ。しかし今後はHT160に対応し、より高速に通信できるPCが増えていきそうだ。米インテルは、新世代のモバイルCPUに「Intel CNVi」と呼ぶ機構を導入した。これは無線LANの論理層をCPU内部に統合し、RFモジュールを追加するたけで無線LAN機能を使えるというものだ。

 CNViにサポートするCPUと組み合わせ可能なRFモジュールとして、インテルはIEEE 802.11acのHT160(最大通信速度1733Mビット/秒)とBluetooth 5に対応する「Intel Wireless-AC 9560」を用意している。今後発売されるモバイルPCで搭載されるケースが増えるとみられる。

 HT160での高速転送を実際に利用するための対応ルーターは、米ネットギアの「Nighthawk X4S R7800-100JPS」といった製品が出ているものの、製品数があまり増えていない。既に次世代規格であるIEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)の標準化が進んでいることもあり、HT160対応はそれほど進まない可能性もある。

IEEE 802.11acにおけるストリーム数/チャンネル数と最大伝送速度の関係。黄色地にした部分がWave1世代の製品の対応範囲
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「Intel CNVi」をサポートする米インテルの最新世代モバイルCPU「Whiskey Lake-U」の構造
(出所:米インテル)
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