仮想通貨業界で世界的な地殻変動が起きている。かつて仮想通貨取引やマイニングの総本山だった中国は規制を強化。その後、ビットコイン取引額で世界一となった日本も、取引所での巨額流出事件をきっかけに振興モードは沈静化しつつある。そうした中、新たに台頭し始めた国がある。中国と国境を接するモンゴルだ。

 仮想通貨マイニングブームに沸く未知なる国、モンゴル。中国から越境してきた業者を中心に、同国内にはマシンを稼働させるマイニングファームの建設が相次ぐ。ブームは、海外勢も呼び寄せる。その中には、技術を携えてひと勝負しようと挑む日本企業もいる。現地で注目を浴びるのがFinTech企業Gincoだ。気鋭のブロックチェーンベンチャーの同社はなぜ日本を飛び出したのかを追った。

仮想通貨マイニングブームのモンゴルには、中国から越境してきた業者だけでなく、日本からもブロックチェーンに強みを持つFinTech企業などが進出し始めている
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マイニングマシン世界最大のビットメインも認める存在

 「マシンが発した熱をファンで吸い込み、建物の外に逃がす設計にしている。外気温が低くなれば、室温も下がる。1年を通して常時稼働させる環境としては最適」。日本のスタートアップ企業Gincoのモンゴル現地法人であるGinco Mongolの古林侑真代表取締役は説明する。

 Ginco Mongolはモンゴルの首都ウランバートルに、マイニングマシンを大量に稼働させるための施設(マイニングファーム)を建設している。既に数百台のマイニングマシンの設置を終えた。テスト稼働を重ね、今後、本番運用を開始する予定だ。顧客の保有するマイニングマシンを稼働させる環境を構築するハウジングサービスやマシンの維持管理を担う運用代行サービスを手掛ける。

 2018年8月には、仮想通貨マイニング向けマシンの製造・販売で世界最大の中国ビットメイン(Bitmain)から、修理ライセンスも取得した。ビットメインが自社以外による修理を認めるのは初の試みで、Gincoは第一陣として認定を受けた格好だ。

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