ノートPCやスマートフォンのネット接続手段として不可欠な無線LAN。高速化や新しい通信規格やセキュリティ規格の登場など、今も進化を続けている。快適かつ安心して無線LANを使いこなすための製品知識や利用法を解説する。

 今回は、使いやすい無線LAN環境を構築できる「メッシュネットワーク」技術について説明する。

 メッシュネットワークは、無線LANルーターを同じ空間に複数台設置し、網目状に電波を張り巡らせることで、無線LANの電波が届くエリアを効率良く広げられる仕組みである。無線LAN技術の新潮流と言っていい。

メッシュネットワークの構築に対応するバッファローの「WTR-M2133HP/E2S」。実勢価格は税別で約4万3000円
(出所:バッファロー)
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電波が届きにくい広い場所で有効

 無線LANの電波は、無線LANルーターを設置した場所から離れると届きにくくなる。また、途中経路にある家具やドアといった障害物によっても電波が妨げられる。電波が届きにくい場所は通信状態が悪化し、通信速度が低下する。最悪の場合は、ネットワークに接続できなくなる。2~3階建ての一軒家や、部屋数が多くて広いマンション、オフィスのような空間では、通信状態が悪い場所ができてしまいがちだ。

 無線LANルーターと電波が届きにくい場所の中間に無線LAN中継器を設置すれば、電波状況をある程度は改善できる。ただし、中継器を設置した場所の通信状態が悪いと、それをそのまま中継するため効果をあまり得られない。

 中継器を複数台用意し、数珠つなぎで設置すれば電波が届きにくくなるケースを減らせるが、この場合は途中経路が1つしかないことが問題となることがある。例えば、接続台数が多いと全体の速度が低下する可能性がある。また、経路上の中継器が故障すると、それより末端側の中継器に接続していた端末の通信が全て途切れてしまう。

 メッシュネットワーク対応の無線LANルーターは、数珠つなぎではなく網の目(メッシュ)のように電波を張り巡らす。設置台数が多いほど電波の網の目が細かくなり、電波の受信可能範囲を広げられる仕組みだ。親機となる無線LANルーターまでの通信経路は複数あり、最も状態の良い経路が自動的に選択される。接続台数が多い状況に強く、子機となる無線LANルーターが1台故障しても、別のルートを自動的に検出して切り替えるため、通信が途切れることはない。

メッシュネットワークと中継器を数珠つなぎにした環境の違い。メッシュネットワークは経路が複数あり、通信が集中しにくい、子機の故障や障害に強いというメリットがある
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