プログラミング言語の進化や新たな技術の台頭により、Webフロントエンド開発が劇的に進化している。処理が遅い、ネットなしでは利用できない、はもう過去の話。現在のWebフロントは、高速にサクサクと動き、オフラインでも動作するのが当たり前になりつつある。Webフロントエンド開発を支える新技術を解説する。

 ここ10年ほどで、JavaScriptは劇的な進化を遂げている。現在のWebフロントエンド開発は、プログラミング言語のJavaScriptなくして語ることはできない。ページを遷移せずに表示するコンテンツを切り替えるSPA(Single Page Application)や、オフラインでもWebアプリを動かせるPWA(Progressive Web Apps)も高度なJavaScriptプログラムによって実現されている。JavaScriptの現状を解説する。

 JavaScriptと聞くと、動きのあるWebサイトやWebアプリの作成に使うと思われがちだ。しかし、デスクトップアプリやサーバーサイドの処理も記述できるような汎用的な言語に生まれ変わっているのだ。

 登場初期のJavaScriptは標準化されていなかった。同じソースコードでも、ブラウザーに搭載される処理エンジンによって実行結果が異なるという最悪な状況だったのだ。しかし、ECMAScript(ES)という言語仕様が定められ、どのブラウザーでも同じようにJavaScriptプログラムを実行できる。開発者は安心してJavaScriptを使えるようになった。

Node.jsでどこでも動く言語に

 さらに、JavaScriptを爆発的に普及させるソフトウエアが9年前に登場した。それが「Node.js」だ。これは、米グーグル(Google)が「Chrome」用に開発したJavaScriptエンジン「V8」を取り出し、デスクトップPCやサーバー上で実行できるようにしたソフトウエアだ。オープンソースとして開発されており、様々なOS上で動作させられる。

 Node.jsの登場前のJavaScriptは、ブラウザー上でしか動作しない、いわば汎用性に乏しい言語だった。ところが、Node.jsを使うとサーバーサイド(バックエンド)でもJavaScriptプログラムを動かせる。JavaScriptがブラウザーの垣根を飛び越えたのである。

 バックエンドの処理は、JavaやPHPで開発するのが一般的だ。しかし、Node.jsを使えばバックエンド処理までもJavaScriptで記述できる。つまり、フロントエンドとバックエンドの両方をJavaScriptという単一言語で開発できるわけだ。この手法は「Universal JavaScript」と呼ばれている。

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