法人向け通信サービスを提供するB2B企業のアルテリア・ネットワークスは、2017年7月に代表取締役社長 CEOに就任した川上潤の下、「B2Bマーケティングを全社員700人のDNAに組み込む」を合言葉に全社変革を進めています。

 スタートからもうじき1年になろうとする取り組みはまだ道半ばですが、2018年8月現在、グループ850人(グループ会社などを含む)全員にマーケティング哲学を浸透させるべく、マネージャー陣が先頭に立って自らの言葉で語り始めるところに来ています。

 この連載では、一人のマーケターである私が、経営企画・管理視点で経営陣の企業変革をサポートし、さまざまな人たちとともにB2BマーケティングをDNAに組み込むプロジェクトをリードしてきたのかを、一人称視点で伝えていきます。ただし、ここには可能な限り、関係者の声を直接取り込む機会も作っていきたいと考えています。

松田 雅仁(まつだ・まさひと)
アルテリア・ネットワークス 経営管理室長
松田 雅仁(まつだ・まさひと) 東京工業大学卒業、横浜国立大学大学院(MBA)修了。テクニカルサポートエンジニアからテクニカルマーケティングを経て、国内通信系コンサルティングファームにてマーケティングリサーチ、マーケティング戦略立案、IT統制などに従事。外資IT企業アジアパシフィック地域チームで、サービス企画やソフトウェアのプロダクトマーケティングに従事する。アルテリア・ネットワークスではディマンドジェネレーション活動やMarketing Automation導入の後、現職。

目次

  • 「カスタマーインサイト」を理解、顧客志向のサービスを突き詰め共有する

     「B2Bマーケティングを全社員700人のDNAに組み込む」――。2017年7月に通信事業者アルテリア・ネットワークスのCEO(最高経営責任者)に就任した川上潤は、就任2カ月後にこう宣言しました。今回は、第4回で説明したエバンジェリストチームのキックオフの後、2018年1月に開催した第1回ワークショ…

  • 16人の精鋭がSNSとリアル会議で徹底議論、「自社にとってのマーケティング」を定義

     「B2Bマーケティングを全社員700人のDNAに組み込む」――。2017年7月に通信事業者アルテリア・ネットワークスのCEO(最高経営責任者)に就任した川上潤は、就任2カ月後にこう発言しました。今回は社内エバンジェリストチーム発足後に実施した反転学習と同チームのキックオフの経過をたどります。

  • CEOの宣言を役員と共有、足並みをそろえるために不可欠だった「反転学習」

     全社キックオフの場で、CEOの川上がB2Bマーケティングを全社員のDNAに組む込むことを宣言した後はどうだったでしょう。まずキックオフ直後のアンケートからは、社員の中に期待感が高まっていることがうかがえました。

  • 全社キックオフ前夜、CEOがメッセージに込めた「哲学」とは

     2017年9月にプロジェクトが静かに始まって、その後すぐに大きな動きがあったか、といいますと実はそうではありません。そこから社員の目に「B2Bマーケティングを徹底する インフラ会社になる」という冒頭の文言が映るのは、そこから1カ月後の全社キックオフのときでした。

  • 「全社員のDNAにマーケティングを組み込む」、静かに始まった新CEOの挑戦

     「B2Bマーケティングを全社員700人のDNAに組み込むんだ」――。この言葉をアルテリア・ネットワークスのCEO(最高経営責任者)の川上潤の口から聞いたとき、その重大さや広がり、凄み、そして自社にとどまらず通信業界にとっての重要な転機になることを、当時の私にはピンと来ていなかったことを正直にお話し…