「B2Bマーケティングを全社員700人のDNAに組み込む」――。2017年7月に通信事業者アルテリア・ネットワークスのCEO(最高経営責任者)に就任した川上潤は、就任2カ月後にこう宣言しました。今回は、第4回で説明したエバンジェリストチームのキックオフの後、2018年1月に開催した第1回ワークショップのもようを説明します。

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 ビジネスの第一線で活躍されている皆様は、拙速か巧遅かというジレンマを感じられたことはないでしょうか。少なくとも自分は、スピードを追い求めて正確さを犠牲にするべきか、正確な意思決定のためスピードを犠牲にして調査やプランニングに時間をかけるべきかという二者択一を迫られたことがあります。

 ただ現実の世界では、中国の巨大IT企業や米シリコンバレーの企業が、非常に素早く行動するにもかかわらず市場の変化に柔軟に対応しています。これら意思決定の質が非常に高いように見える企業が、市場を席巻しています。

 こうなると、拙速か巧遅かという二元論的な議論はもはや不要かもしれません。スピードを上げるからこそ失敗から素早く学びを得られ、賢く失敗を繰り返すことで意思決定の質を高められるように感じます。

 なぜ迅速な意思決定が可能になるかを考察したところ、組織に「ゴールから逆算する文化や哲学」が浸透しているからという結論に達しました。「お客様が求める成果を最大化するためにはどのような状態になっていればいいのかをジブンゴトとして真剣に考え、そこに至る方向性と齟齬がなければ、素早く意思決定し少しでも前に進める」という文化であり哲学が根付いているのです。

 アルテリアのB2BマーケティングをDNAに組み込むプロジェクトでは、「ジブンゴト化」と「顧客志向」、そして「アジャイル的思考」がこの後プロジェクトを通じて基本的な行動様式として求められました。

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