「B2Bマーケティングを全社員700人のDNAに組み込む」――。2017年7月に通信事業者アルテリア・ネットワークスのCEO(最高経営責任者)に就任した川上潤は、就任2カ月後にこう宣言しました。今回はエバンジェリストメンバーの追加と全社員への文化の浸透を加速させるために整備した部長会について解説します。

 本連載は第7回、最終回(第8回)の2回を残すのみとなりました。ここまでお付き合いいただいた皆様、ありがとうございます。

 第6回まではエバンジェリストチームの活動が主なものでしたが、第7回ではエバンジェリストチームが学んだことと経験したことを全社に展開していくフェーズを解説します。

 これまで書いてきたように、エバンジェリストチーム内には「全ての活動を顧客起点とする」「生み出すサービス・製品は全て『だれの』『どのような』ニーズを満たすのか明確にする」という共通認識とコンテクストの醸成ができ、高い「熱量」を得られました。しかしその熱量が他の社員に伝わっていないことが見えてきたのです。ほかの社員は、「何かマーケティングと名のついたプロジェクトが走っているらしい」と認識している程度でした。

 ここまで読んで気づいた方も多いと思いますが、私たちの会社「アルテリア・ネットワークス」が抱えていた課題は全て「コミュニケーション」の問題に収れんしていました。これまでに実施した「反転学習」や「知識の習得」は、実はチーム内のコミュニケーション基盤となる「コンテクスト」を醸成することが目的でした。

 この後に控える全社展開や社外展開でも、本質的な課題は「どのように自分たちの考えや経験を他者と共有するか」「共有した結果、受け手の行動にどのように影響を与えられるか」となりました。これは「受け手の行動を変えられなければ、そのコミュニケーション失敗している」という考えに基づいています。

この先は日経 xTECH Active会員の登録が必要です

日経xTECH Activeは、IT/製造/建設各分野にかかわる企業向け製品・サービスについて、選択や導入を支援する情報サイトです。製品・サービス情報、導入事例などのコンテンツを多数掲載しています。初めてご覧になる際には、会員登録(無料)をお願いいたします。