10Gビット/秒で通信できる10ギガビットイーサネット(10GbE)。例えばファイルサーバーであれば、もはやローカルドライブと変わらない転送速度が得られる。ここにきてネットワークカードで1万円台の製品が登場。KDDI(au)が10GbE対応の光回線サービスを始めるなど、普及の機運が高まっている。本特集では、手に入りやすくなった10ギガイーサがもたらすメリットやその落とし穴などを5回にわたって解説する。

 最大10Gビット/秒で通信できる10ギガビット・イーサネット(10GbE)。1Gビット/秒のギガビット・イーサネット(GbE)では処理速度が不足するファイルサーバーの処理速度を改善できる。実使用をシミュレートするベンチマークソフトで10GbEの効果を検証した。

 Linuxでは、ネットワークの伝送速度を測る「iperf」やファイルサーバーへのアクセスをシミュレートするベンチマークソフト「tbench」が簡単に試せる。ここではクライアント側に1万3000円前後の台湾エイスーステック・コンピュータ(ASUSTeK Computer)製激安10GbE対応NIC(ネットワークインタフェース・カード)「XG-C100C」、サーバー側に米インテル(Intel)のNIC「X550-T2」を増設して拡張した台湾シノロジー(Synology)製のNAS「DS1618+」、それらを結ぶネットワークスイッチに米ネットギア(Netgear)のネットワークスイッチ「XS505M-100AJS」を使い、XG-C100Cを装着したLinux搭載PCでベンチマークテストを実施した。

 準備として、クライアント用途で広く使われるLinux OS「Ubuntu」におけるXG-C100Cの利用環境を整備する。XG-C100CはWindowsだけでなく、Linuxでも動作する。

Linux OSの「Ubuntu 18.04 LTS」でXG-C100Cを利用
リンク速度の「10000 Mb/s」は10Gビット/秒。
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 公式サイトで配布しているLinux向けのデバイスドライバは「Ubuntu 16.04 LTS」を想定している。ここでは2018年4月に公開された最新の「Ubuntu 18.04 LTS」を利用するため、XG-C100Cが搭載する米アクアンティア(Aquantia)の10GbEチップ「AQC107」のデバイスドライバをダウンロードして組み込む。

 AQC107のデバイスドライバを利用するには、次のコマンドで公式サイトからデバイスドライバをダウンロードして実行する。ソースコードからデバイスドライバを生成する「DKMS」を利用したドライバなため、Linux用のデバイスドライバとしては導入の手間が少ない部類だ。

$ wget https://s3-us-west-1.amazonaws.com/aquantia-staging/wp-content/uploads/2018/06/Linux_2.0.10.0.zip
$ unzip Linux_2.0.10.0.zip 
$ cd Linux_2.0.10.0/src/
$ tar xvf Atlantic-2.0.10.0.tar.gz 
$ cd Linux-200/
$ sudo apt-get install dkms gawk
$ sudo ./dkms.sh install

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