今年も、新入社員が配属される季節がやってきた。

 これから社会人として活動する新入社員に対しては、どの会社もまず研修を実施する。そこで社会人として求められるビジネスマナーや業務に必要な知識などを教える。しかし現実的には、新入社員研修の内容だけで十分とは限らない。新たに配属された新入社員が、先輩社員を驚愕(きょうがく)させるトラブルを引き起こすこともある。

 そうなる一因は、IT機器やサービスを業務で適切に使うために必要なルールやマナーを新入社員に伝えられていないことだ。そこで本特集では、新入社員が仕事でIT機器やサービスを使う際に起こりがちなトラブルと、それを回避するために伝えておくべき知識を整理していく。今回のテーマは、新入社員による不適切なソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の利用だ。

新入社員は日常的にSNSを使っている

 近年は、全ての世代でインターネットを利用する割合が増えているが、その傾向は若い世代で顕著だ。

 総務省が発表した「平成29年(2017年)通信利用動向調査」によると、20代では実に98.7%がインターネットを利用。また20代の74.4%がSNSを利用している。新入社員たちの世代では、SNSが日常生活を送るうえで欠かせない存在になっている。

 ところがSNS利用が当たり前の新入社員たちを放置していると、思わぬ炎上事件を起こすことがあり得る。というのは、新入社員が当たり前のようにネットやSNSを使っていても、それらの業務利用に関するリテラシーが高いとは限らないからだ。

年代別のSNS利用状況(総務省による「通信利用動向調査」より)。20代ではインターネット利用者の約75%がSNSを利用している
(出所:総務省)
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 世代によって、よく利用するSNSが違うことも押さえておくべきだろう。総務省情報通信政策研究所が公表している「平成29年(2017年)情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、よく使われているSNSアプリ/サービスは、全年代で見ると利用率が高い順にLINEがトップ(75.8%)で、以下YouTube(72.2%)、Facebook(31.9%)、Twitter(31.1%)、Instagram(25.1%)と続いていく。

 ところが20代に限定すると、LINE(95.8%)とYouTube(94.0%)が1番2番であるのは変わらないが、3番手以降がTwitter(70.4%)、Instagram(52.8%)、Facebook(52.3%)と続いていく形となる。

 この結果から、例えば20代の若者の間ではFacebookよりもTwitterの利用率が高い傾向にある。しかも若い世代はTwitterに実名を登録し、自分の顔写真を載せている人も多い。ネットのコミュニティーといえばハンドルネームを使うことが多かったパソコン通信を思い浮かべる40~50代の社員には、ちょっと信じられないかもしれない。Instagramの利用率が全年代と大きく違う点も、注目すべきだろう。

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