日本橋の首都高速道路地下化に伴う都心環状線のルート変更で、銀座を囲む「KK線」の構造見直しが迫られている。環状線に組み入れられる可能性があるKK線の高架橋は、20tを超える車両が通行できないからだ。

 ビルや道路の密集地帯を貫く高架橋を補強するか、あるいは新たにトンネルを建設してKK線を通らないルートを構築するか――。いずれも課題は山積みで、事業費が大きく膨れ上がることは間違いなさそうだ。

 国土交通省や首都高速道路会社などで構成する「首都高都心環状線の交通機能確保に関する検討会」(座長:池田豊人・国土交通省道路局長)が2018年12月25日に初会合を開き、大型車が新たな環状線を利用できるようにするための対策について検討を始めた。

銀座通り口交差点から見るKK線の高架橋。桁下の商業施設の入居料で運営するため、通行料金は無料だ(写真:日経コンストラクション)
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 都心環状線の江戸橋ジャンクション(JCT)から神田橋JCTまでの約1.8kmにわたる高架橋は、20年の東京五輪開催以降に地下化する予定だ。同時に、慢性的な渋滞を緩和するため江戸橋JCTを環状線から切り離し、代わりに既存の八重洲線トンネルとKK線の高架橋を環状線の一部として利用する案が検討されている。

地下化する都心環状線とKK線の位置関係。西銀座JCTと京橋JCTをつなぐ地下ルート新設案と、西銀座JCTと汐留JCTを結ぶKK線の高架橋補強案の2つが提案された。国土交通省の資料を基に日経コンストラクションが作成
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 KK線は東京高速道路会社が運営する自動車専用道路で、1959年から順次供用を開始した。当時の法令に従って造ったので、幅員やカーブの曲率半径が現在の大型車の通行基準を満たしていない。車両1台の重量も、現在の規定より5t少ない20tとして設計した。そのため、KK線を環状線に組み込んだ場合、その区間を通行できない大型車は一般道に降りなければならない。

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