PCは今やノート型が主流だ。「A4ファイルサイズ」などと呼ばれるスタンダードな形状だけでなく、薄型・軽量のノートPCも業務で使われている。ノートPCの形状と性能、バッテリー駆動時間は搭載するプロセッサーの種類が大きく影響する。ノートPCの姿は2019年にどう変わるのか。今回はインテル編として、同社のCoreプロセッサーの動向を解説する。

インテルの第8世代Coreプロセッサー(開発コード名はWhiskey Lake-U)のウエハー
(撮影:笠原 一輝)
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インテルのCore、H/U/Yの3シリーズ

 現在のインテルのノートPC向けプロセッサーは大きく分類して、Hシリーズ、Uシリーズ、Yシリーズの3種類ある。

 それぞれ想定される用途に合わせた仕様で提供されているが、ノートPCへの実装という観点からは「TDP」が重要になる。TDPはThermal Design Powerの略で、PCのボディや冷却機構を設計するときに指標となる消費電力量だ。

インテルのノートPC向けプロセッサー、Hシリーズ、U、シリーズ、Yシリーズの違い。
(筆者作成)
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 Hシリーズが最大6コアを内蔵する一方で、Yシリーズでは最大2コアにとどまる。Uシリーズのコア数は中間の4個だ。ピーク時の消費電力はYが最も小さく、Hが大きい。性能はその逆で、Hが最も高くYは低めだ。分かりやすく言うと、Yシリーズを採用したモバイルPCは薄く、軽く作れるが性能はあまり高くできない。Hシリーズは高性能にしやすいものの、冷却機構やバッテリーが大きくなるため、ボディは厚く、重くなってしまう。

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台湾エイサー(Acer)のゲーミングノートPC。こうした大型ノートPCではHシリーズのCoreプロセッサーが採用されている。
(撮影:笠原一輝)
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中国レノボ(Lenovo)の「Yoga Book C930」は、E Inkでキーボードを表示することで超薄型にしている。YシリーズのCoreプロセッサーを採用している。
(撮影:笠原 一輝)
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台湾エイスーステックコンピューター(ASUS)の薄型・軽量ノートPC「ZenBook」。Uシリーズを採用している。
(撮影:笠原 一輝)
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 インテルは、Yシリーズをファン無し(ファンレス)のタブレットや超小型ノートPC向けに位置付けている。Uシリーズは、現在の売れ筋である薄型・軽量ノートPC向けだ。Hシリーズは性能の高さが要求される、ゲームプレーヤー向けPC(ゲーミングPC)での採用を想定している。

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