PCキーボードを選ぶときは、製品仕様に記載されている「キーピッチ」と「キーストローク」の値にも注目しよう。どちらも使い勝手に深い関係があり、キーボード単体製品はもちろん、ノートPCのキーボードの仕様にもたびたび登場する。

 キーピッチは、キーの横幅とキー同士の隙間を含めたキー間隔の長さ。例えばキーの横幅が17ミリで隙間が2ミリある場合、キーピッチは19ミリと表記される。デスクトップPC用キーボードの場合、キーピッチは19ミリ程度の製品が多い。それを基準にすると、キー間隔をイメージしやすい。

 小型キーボードだと、17ミリや18ミリなどキーピッチが若干狭いキーボードが存在する。キーピッチが狭いと、その分キーが密集していることとなるので、キーボード上の指の移動量が少なくて済む。手が小さく指が細い人は、あえてキーピッチが狭いキーボードを選んだほうが使い勝手が良くなるかもしれない。一方、手が大きく指が太い人は、キーピッチが狭いと打ち間違いが多くなる恐れがあるので、キーピッチが広いキーボードを選んだほうが無難だろう。

キーピッチはキーの間隔を示す。写真はダイヤテックの「Majestouch Convertible 2 茶軸・フルサイズ・英語 US ASCII」(実勢価格は約1万6000円)。キーピッチは約19ミリだ
(撮影:スタジオキャスパー、以下記載のない写真は同じ)
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キーストロークは長すぎないほうがよい場合も

 キーストロークは、キーを押し込んだときに底打ちする(それ以上は押し込めない状態になる)までの深さだ。デスクトップPC用キーボードの場合、4~5ミリ程度が確保されている。メンブレン方式やパンタグラフ方式の場合は、キーを奥まで押し込む必要があるため、キーストロークが長すぎると打ちづらく疲労感がたまる。

 これらに対して、メカニカル方式や静電容量無接点方式を採用する高価なキーボードの場合、キーを底打ちするまで押し込まなくても、キーが入力される仕組みになっている。その場合、スイッチが機能する深さも記載されていることがある。

キーストロークは、キーを押し込み底打ちするまでの深さ。写真のMajestouch Convertible 2 茶軸・フルサイズ・英語 US ASCIIは4ミリとなる。また、このスイッチは深さ2ミリのところにスイッチの接点があり、そこまで押し込めばキーが反応する
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 キーボードのパッケージや仕様に「Nキーロールオーバー」という単語が記載されていることがある。Nキーロールオーバーとは、複数キーを同時に押したときに、その入力が正常に認識できるかどうかを表すキーワードだ。Windowsにおいて、マウスやキーボードといったUSB入力機器を動かすためのデバイスドライバー「USB HID(ヒューマン・インターフェース・デバイス)クラス」では、キーボードプロトコルの仕様として、キーの同時押しは最大6個までと制限されている。だが、Nキーロールオーバータイプのキーボードであれば、それ以上のキーを同時に押しても全て認識される。通常の利用方法ではあまり関係のない機能だが、キータッチが速い人や複数のキーを同時に押すことが多いゲームで使う人は重宝するだろう。

 最近は、キーの間に隙間があるアイソレーションタイプのキーボードも多い。一般的なキーボードは、キーが隙間なく配置されており、キーの間にゴミやほこりが入ると取り出すのが難しい。一方、アイソレーションタイプのキーボードは、キーが分離しており、キーの間にカバーがあるため、ゴミやほこりが内部に侵入しにくい。キーボードを清潔に保てる。また、一般的なキーボードの場合、隣り合う複数のキーを同時に押してしまうこともあり得るが、アイソレーションタイプはキーが独立しているため、隣のキーを誤って押しにくい。

通常、キーボードはキー同士が隙間なく配置されている。キーの下にゴミやほこりが入ってしまうと取りづらい
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アイソレーションタイプのキーボードは、キーが独立している。キーの隙間にもカバーがあるため、ゴミやほこりが内部に入りにくい
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