インターネット接続に光回線を使う「光インターネット」の時代が到来した。光インターネットの構成や使われている技術、実効速度が上がらない理由など、その実態に迫る。

 光回線をユーザー宅に引き込む光インターネットでは、当然、ユーザーは高速なインターネットアクセスを期待する。現在の主流の回線速度は最大1Gビット/秒だ。

 ところがその触れ込みにかかわらず、時間帯によっては実効速度が上がらないというユーザーの声が聞こえていく。なぜだろうか。この記事では、その理由を解説する。そのためにまずは、NGN(Next Generation Network)を中心にアクセス網の仕組みを見ていこう。

 NGNは、NTT東西が構築・運用するIPネットワークだ。もともと、データ通信向けの地域IP網と、加入電話網の両方を代替するために作られた。このため、光ブロードバンド接続を提供するアクセス網に加え、IP電話網の役割も担う。

 NGNの商用サービス開始は10年前の2008年に遡る。基本的なネットワーク構成は現在も大きく変わっていない。収容ルーター、各県中継ルーター、集約中継ルーターという3階層で構成されている。階層を少なくすることで、遅延を減らしたり、運用を容易にしたりする狙いがある。

NGNの大まかなネットワーク構成
NTT東日本の例を示したが、基本的な構成はNTT西日本も同じ
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 NTT東日本とNTT西日本のNGNはそれぞれ、別のネットワークとして運用されている。このため、GWR(GateWay Router)というルーターを介して相互接続されている。

 NGNのトラフィックは年々増加している。これに対応するため回線の帯域が増強されている。当初は10Gビット/秒の回線で構築していたが、現在は100Gビット/秒の回線の導入を進めているところだという。

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